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本当の戦争遺産

2006-09-15 21:18:15 | 札幌・歴史探訪


  つきさっぷ郷土資料館と月寒中学校の北側にあるコンクリート造りの建物

   元・自衛隊札幌駐屯地月寒送信所です。(豊平区月寒東2条1丁目)
  戦前は、「北部軍司令部防空指揮所」という名前でした。
        
 この建物は昨年度に使用が中止され、今年度中にも解体が予定されています。

 この建物は、札幌への空襲に備えて、昭和18(1943)年に完成しました。

 道内・樺太・千島列島などに展開する部隊から逐一入る情報を整理して処理していたそうです。
 内部には、北海道を中心に北は千島列島、南はフィリピンまでの地図が描かれ、敵機襲来があると、赤いランプが点滅するようになっていたそうです。
 各部隊からの情報をやりとりする為の、有線・無線機器が並んでいたそうです。

 前線に出動した兵士の替わりに、札幌市内の高等女学校卒業生が約250人が
女子通信員として24時間3交代の任務に就いていたそうです。
       
         つきさっぷ郷土資料館掲示の写真より

 壁の厚さはなんと2メートル。1トン爆弾が落とされてもビクともしないと言われていたそうです。

 戦後、米軍に接収されますが、自衛隊の前身の警察予備隊に引き継がれ、自衛隊が管理していました。
 自衛隊が管理していた時代は、撮影禁止が徹底されていてフィルム没収された
そうです。

  
    貴重な戦争遺跡だとして保存運動があるそうです。

     完全に平和ボケしてしまっている私達。
 こういった戦争遺跡を通じて、戦争は二度と繰り返してはいけないと、思い起こさせる施設があってもいいと思います。

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