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ヒグマ騒動の地

2009-09-29 21:00:34 | 札幌・歴史探訪


      現在は住宅が密集する、札幌市白石区本通。
         
 
  この場所でも、明治初期にはヒグマが出没して農作物や人間が襲われるという
 事件が起きていたそうです。


   この碑がある場所、東白石会館(札幌市白石区本通13丁目南10-1)
 では二度も熊が出没し討取られています。
        
         

  一回目は、明治5(1872)年に穴ごもりから出てきた熊を二人が討取っています。


  二回目は、明治29(1896)年9月2日、付近の笹薮に住み着いた熊がトウモロコシ
  を食い荒らす被害が出ていた中、住民が熊に出会い討取ろうとしましたが、逆に
  首と頭に怪我を負わされ、この方は翌日亡くなってしまいました。
   さらに、別な住民二人も熊と格闘し怪我を負ってしまいました。
   当時の白石村では、札幌警察署に応援を求めた他に、アイヌの熊討ちを二人
  雇って、村総出で熊狩りをしました。
   9月4日、村中総出で空砲を撃ち、熊を追い出してついに仕留めたそうです。

 
       
         113年前には、この場所に熊が・・・。 
           (東白石会館より付近を撮影)


   札幌で最悪のヒグマ事件は、明治11(1878)年に軽川(手稲)で馬を襲い、
  円山で炭焼小屋の屋根を破壊する暴れグマがいるとのことで、11月17日に
  猟師を集めて追跡することにしました、足跡を追うと、藻岩山の中腹から
  豊平川を渡り、真駒内、月寒と続いていましたが、夜になったので追跡を
  諦めました。翌18日には、ヒグマは白石村を通過して夜に丘珠村に現れて
  暴れました。
   12月5日、丘珠村の炭焼小屋を襲い、主人・赤ん坊・下人を死亡させ、妻に
  重傷を負わせました。琴似の屯田兵が出動し、翌日射殺されました。

   その熊は、北大植物園の博物園に剥製となって展示されています。

           
           

   札幌市中心部には、熊は出没しませんが、郊外の山には
 今もヒグマが出没します・・・。
           
         

コメント
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