植物園散策も第四弾の今日で一応完結ということで。
温室から、園の中心部へ歩くと、南ローンと呼ばれる芝生の広場に出ます。
南ローンから見える、白い建物があります。
博物館です。
明治15(1882)年に建てられたものです。現役の博物館施設としては
北海道で一番古い建物です。
建物の前には・・・。
日本初の輸入製粉機の石臼です。
建物に入ると・・・グォ~っと構えているエゾヒグマがお出迎え
このクマは方々の牧場を襲い、明治23年4月に手稲駅付近で琴似屯田兵
に射殺されたそうです。
さらに、世界で唯一残されたエゾオオカミの剥製があります。
世界の何処に行っても、エゾオオカミの標本はありません。
北大植物園だけで見られるものです。
オスは、明治12年8月に白石で。メスは明治14年6月に豊平で捕獲された
ものです。札幌市内にも、オオカミがいたんですね~。
開拓史の強力な駆除活動で、明治20年頃までには絶滅してしまったそうです。
そして・・・皆様ご存知の、南極観測で活躍した樺太犬の「タロ」「ジロ」の
「タロ」の剥製があるはずが・・・
お留守でした
国立科学博物館で9月11日まで開催されている「南極展」に出張中だそうで。
「南極展」で弟の「ジロ」と再会を果たしているようです。
この他にも、ホルマリン漬けの蛇とかが・・・。アザラシや鳥類の標本も
ありました。
建物を出て・・・。
博物館の隣にあるのが、バチェラー記念館です。
バチェラー博士は、アイヌ民族の教育・文化向上に力を注いだイギリス人
宣教師です。
この建物は、博士が昭和15(1940)年に日本を離れるまで住んでいたもので
元々は北3条西7丁目にありました。昭和37(1962)年に北海道から寄贈され
植物園内に移築したものです。
後ろに写っているのは、トイレです。
明治36(1903)年に北大農学部に建てられたものですが、大正7(1918)年
に植物園に移築されました。
ですが、現在はトイレとしては使えませんのであしからず。
現役の?トイレがすぐ脇にありますので、ご安心を。
この他にも、倉庫・鳥舎などが集まっています。
針葉樹林を抜けて・・・植物園散策を終了。
小学生の頃に行った以来の植物園でしたが、なかなか見どころがあって
楽しかったです。
是非、皆様も札幌にお越しの際に。市民の方は、ヒグマに会いに
行ってみてはいかがでしょうか?