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スパイの評価

2022-11-07 | コラム
スパイの評価
 今朝Yahooニュースで先の戦争中、スパイで見つかり絞首刑となったゾルゲのことが記してあった。ソルゲとはドイツ国籍だが、実はソ連のスパイで、日本の政略諸情報をソ連に送信していたということが発覚し、日本人共謀者と共に日本警察に逮捕、絞首刑となったスパイだ。

 このゾルゲだが、ロシアとしては今でも高い評価をしており、その墓を毎年ロシア大使館では献花しているという。

 一方、日本でも当然スパイは国際諸情勢を早期補足しようと活躍していて、先に戦争でも小野寺信などはスイス駐在で、ソ連情報をしきりに日本へ通報していた様だ。ところが日本側の通報受け手は大本営だったのだが、ことごとくその有益情報を握りつぶし、判断ミスを重ねて云ったという評伝がある。このことは大本営自体の中に、米国覇権下よりソ連共産党配下を望む思いがなせたという意見もある。

 現ロシアにおいて、ゾルゲの評価が忘れられず維持されているというのは、発覚し非業の死を遂げたということもあるのだろうが、その情報でスターリングラードの戦いで極東配備の軍力を思い切って西へ移動でき、対ドイツ戦を勝利に導いたとか、終戦までのタイミングを早期補足でき、すかさず参戦できたという効果功績の高さなんだろう。

 しかし、戦前の日本警察はある意味優秀だった様にも感じられる。現警察は、オーム事件でも地下鉄サリン事件が起きてからやっと動いたとか、現在の統一教会問題のことも、何ら動いている様子も伺えないというところに国家治安に対する脆弱性がある様に思えてしまう。

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プーチン大統領とスパイ・ゾルゲ ウクライナ苦戦で利用される英雄【解説委員室から】
時事通信 11/7(月) 7:30配信
ソースURL:https://news.yahoo.co.jp/articles/bca62e06738856ad8138ae575261620c4615cdad
 11月7日は、戦前の東京で情報活動を行った旧ソ連の大物スパイ、リヒアルト・ゾルゲが処刑された日。78年となる今年も、ロシア大使館幹部が例年通り、東京西部の多磨霊園にあるゾルゲの墓に献花する予定だ。
 近く退任するガルージン駐日大使をはじめとするロシア大使館幹部は今年、5月9日の対独戦勝記念日や6月22日のドイツ軍ソ連侵攻日に際してもゾルゲの墓に献花しており、墓参の頻度が増してきた。ウクライナ侵攻で愛国主義が高揚する一方で国際的孤立が深まる中、ロシアでは英雄ゾルゲを顕彰する機運が強まっているようだ。(拓殖大学特任教授、元時事通信モスクワ支局長 名越健郎)


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