日本では比較的馴染みの少ないフランス車ですが、歴史は我が国より古く、書籍知る人類初の初の自動車は、フランスでキューニョのという方が作った蒸気動力のクルマだったと云われ来ています。しかも、このキューニョ車は初の交通事故の発生も記録しているそうです。
戦後、まだまだ国産車が発展途上であった頃、日野自動車ではルノー車のノックダウン生産からライセンス生産へと移行し、その後独自のコンテッサとうクルマを発売するまでになった訳ですが、結局日野は乗用車生産を辞め貨物車に資本集中することになってしまいました。
さて、フランス車でレストアして乗ってみ たいクルマの筆頭は、シトロエン社のクルマが思い浮かびます。独自のハイドロニューマチックサスペンションと同油圧を使用した、独自間隔のブレーキシステム等、非常に興味をそそられる機構と、独特のデザインに魅力を感じます。
このシトロエン車で、何を選ぶかですが、DSも良いですが、その後継車であるCXに魅力を感じます。このCXは名前からも判る通り空気抵抗を追求した5ドアサルーンで、サイドシルエットとしてはプリウスに似ていて気に入らない点もありますが、逆反りしたハッチバックウインドウガラス等、独特のモチーフも含め個性的で面白いクルマだと感じています。1970年代のクルマですから、程度によってでしょうが、十分日常の足に使えるクルマになると思います。
フランス車の二番手候補としては、アルピ ーヌ・ルノーA110となろうかと思います。1300ccのゴルティーニエンジンは、それ程の高馬力ではありませんが、FRP製ボデーで車重800kg前後と軽量なこと、RR駆動でトラクション性能が高いことから、雪道ラリーで大活躍したクルマです。しかし、RRのこのクルマをワインデング路で乗りこなすのは、なかなかの腕が求められるのかもしれません。