ネッツトヨタ愛知処分・10名全員不起訴・その理由を明らかにせず

ネッツトヨタ愛知処分・10名全員不起訴・その理由を明らかにせず
　ネッツトヨタ愛知（プラザ豊橋店）の不正車検の問題は、昨年(2021年）の一連のトヨタディーラーの不正車検問題の口火を切る発覚だった。この事件では、既に国交省・中部陸運支局より行政処分として"指定工場の取消"および関わった検査員7名の"自動車検査員の解任命令"が下されている。

　そして、今次の愛知県警・豊橋署および名古屋地検・豊橋支部の刑事事件としての刑事処分に至ったのだが、企業法人としてのネッツトヨタ愛知に罰金はたったの50万円の略式命令と捜査を受けていた10名については不起訴で、その理由は明らかにせずと云うことが報じられている。

　この報を知るとき、10名全員の中で特に既に個人罰として検査員解任され２年間検査員はできないという個人罰を受けている検査員はともかくとおして、その上位職にあるサービス統括責任者は何ら行政処分たる個人罰も受けておらず、そもそも本問題の今回たる原因を惹起したという面での責任は極めて重いと思考するところだ。

　日本国家の最大の欠点として、特に大きな事件ほどその様な事件の際の、最高権限者の責任を曖昧にするという風潮が続いている様に感じる。このことの具体例としては、311原発事故に際し東電福島原発の会長・社長などの責任が不起訴で済まされてしまっているところにも現れてる様に思える。

　本件については、私がどうのこうの云っても始まらないことは重々承知の上で、名古屋地検・豊橋支部（Tel0532-52-6328)に苦言を伝えたところである。


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ウソの報告書作って車検を通す…ネッツトヨタ愛知に罰金50万円の略式命令 整備士ら10人は不起訴処分
東海テレビ　4/27(水) 6:00配信
　不正車検があったとして書類送検されていたトヨタ自動車系列の販売店「ネッツトヨタ愛知」に対し、豊橋簡易裁判所は罰金50万円の略式命令を下しました。

　ネッツトヨタ愛知と、販売店のプラザ豊橋の元副店長や整備士ら10人は、法定の検査項目を省いた上、ウソの報告書を作って車検を通したなどの疑いで、ことし2月に書類送検されていました。

　この販売店の車検では、去年1月までのおよそ2年間で5158台に不正が見つかっていて、豊橋区検はネッツトヨタ愛知を26日付けで略式起訴し、豊橋簡裁は罰金50万円の略式命令を下しました。

　また名古屋地検豊橋支部は、元副店長の男性ら10人を26日付けで不起訴処分としましたが、理由は明らかにしていません。

　処分を受け、ネッツトヨタ愛知は「コンプライアンスの一層の強化を図り、再発防止に取り組む」とコメントし、罰金についてもすでに納付したということです。

＃不正車検　＃ネッツトヨタ愛知　＃プラザ豊橋　＃10名全員不起訴・理由を明かさず