私の思いと技術的覚え書き

歴史小説、映画、乗り物系全般、事故の分析好きのエンジニアの放言ブログです。

AT車のブレーキペダル

2016-12-02 | 車と乗り物、販売・整備・板金・保険
 一般的な乗用車において、AT車(機械式AMT含む)のブレーキペダルは、MTより大きく設計されている。これは、右足でも左足でもブレーキペダルを踏み易い様な配慮であろう。実際、AT車に乗れば判ることだが、急な坂道発進とか、積載車への微速乗り入れ、微速での突起乗り越しなどの様々な局面において、左足でブレーキを踏みつつつ、右足でアクセルを踏み込む必要を感じる場面は多いのだ。
 だだ、通常のブレーキ操作において、慣れいないため左足でのブレーキの踏み加減が今一つという方もいるかもしれない。できれば左右どちらであろうが、適当な踏み加減ができる様な訓練しておくことは有用と思える。
 ただし、マニュアルに慣れていて、クラッチと間違えてブレーキを踏んでしまう間違いを想定し、右足でブレーキを踏むべきという意見があるが、そんな踏み間違いをしたこともなく、いらぬ心配とも思える。逆にブレーキとアクセルを踏み間違えた場合、左足で強くブレーキを踏めば、幾ら右足でアクセル全開となった強力な駆動力であろうが、それを十分上回る制動力が得られる設計がなされているはずであり、店舗内に突入する様な事故は起こり得ないのではないだろうか。
 問題はキャブオーバータイプ(ハイエースなど)において、ステアリングメインシャフトとの位置関係という構造的問題で、ブレーキペダルをセンターに配置できず、右寄り、つまり通常のMTの位置に同程度の大きさのペダルしか配置が困難となってしまう宿命がある。だから、これらキャブオーバー車において、クリープで足らぬ微速発進を行なおうとすると、左足を無理してブレーキペダルに置き、右足でアクセル操作を行うというトリッキーといもいえる操作が必要になってしまう。車両メーカーには、何らか打開策を見つけてもらいたいとも思うところだが、左足用の分離型ブレーキペダルを装備すると、MTのクラッチと見間違う恐れもあるし、躊躇してしまうところもあるのかもしれない。


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