こういう死刑是認だけを記す記事は偏向しているのではないか

こういう死刑是認だけを記す記事は偏向しているのではないか
　下記の秋葉原殺傷事件の死刑執行是認の記事だが、被害者の思いだけを記している。少なくとも、世界の潮流として現在死刑を実施している国は極めて少数だということも記して、読者が公平に判断できる記事への配慮が必要ではないだろうか。

　確かに刑法による量刑は、被害者の平たく云えば仇討に類する類する意味合いも一定考慮しているのだろうが、現在死刑を廃止した先進欧州諸国が何故近年死刑を廃止したのかを十分考えなければならないだろう。

　日本にも死刑廃止論を述べる識者は多いが、概ね以下の様な理由による。

①死刑は，野蛮であり残酷であるから廃止すべきである。
②死刑の廃止は国際的潮流であるので，我が国においても死刑を廃止すべきである。
③死刑は，憲法第３６条が絶対的に禁止する「残虐な刑罰」に該当する。
④死刑は，一度執行すると取り返しがつかないから，裁判に誤判の可能性がある以上，死刑は廃止すべきである。
⑤死刑に犯罪を抑止する効果があるか否かは疑わしい。
⑥犯人には被害者・遺族に被害弁償をさせ，生涯，罪を償わせるべきである。（無期懲役）
⑦どんな凶悪な犯罪者であっても更生の可能性はある。

　なお、最近記した別途の以下ブログ記事で、世界の死刑廃止もしくは執行停止の実態を記している。

死刑は是か？　2022-07-16
https://blog.goo.ne.jp/wiseman410/e/a51ea8f332e0757c3ec74da4f347bca6

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被害者友人「やっと執行されたよ」　秋葉原通り魔事件の死刑受け
毎日新聞　7/26(火) 13:55配信
ソースURL:https://news.yahoo.co.jp/articles/14b91b4d71214747fce8d9c9f49f593412b64588
　秋葉原事件で亡くなった宮本直樹さん（当時31歳）と、情報処理の専門学校時代に同級生だった横浜市の会社員、秋山茂さん（44）は加藤智大死刑囚（39）について「罪のない人を巻き込み、自分だけ生きていることが許せなかった。反省もなく、憤りしかなかった」と強調した。死刑は26日に執行され「これで少し安心できる。宮本も浮かばれるのではないかな。『やっと執行されたよ』と伝えたい」と語った。

　学生時代には宮本さんから勉強を教えてもらい、社会人になって仕事がなくてつらいときは宮本さんが作った会社で雇ってもらった。「一生忘れられない、かけがえのない友人。死刑が執行されても、宮本は戻ってこない」と声を振り絞った。【木原真希】

＃死刑是認か否認か　＃死刑世界の潮流は圧倒的に廃止へ