2カ月ほど前に記した中古車のメーター戻し改ざん販売の件ですが、国交省が改ざん対策の強化策として、過去2回の車検時の距離数が記載されるが、過去の距離数の記録された最大値を追加記載する様に変更するという。実施は来年1月からというが、既にシステム上にデータ保有がされており、なんで1年近くを要するのか不思議にも思うが、これが親方日の丸というものなのでしょう。
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<中古車>メーター巻き戻し対策…車検証に「最大距離」記載
毎日新聞 1月13日(水)7時30分配信
岐阜県警が摘発した業者の手口
◇国交省、来年1月から
中古車の総走行距離メーターを不正に巻き戻して高く売る詐欺商法を巡り、国土交通省が講じた対策をすり抜ける手口が広がっている。走行距離は車検時に車検証に記載されるが、過去2回の記録しか残らないのを悪用して書類上、巻き戻しの形跡を消す方法だ。国交省は過去にもメーターの巻き戻し対策で記載方式を変えたが、来年1月に更に改めることを決めた。【内橋寿明】
総走行距離を示すメーターの数値は変更できない仕組みだが、特殊な機器を使えばメーターがアナログでもデジタルでも巻き戻しが可能という。このため、走行距離を減らした中古車を高く売りつける業者が後を絶たず、詐欺や不正競争防止法違反容疑で摘発されてきた。
走行距離は車検時に車検証の備考欄に記載される。以前は車検を受ける度に書き換え、過去の記録は残らなかったが、国交省は乗用車は2004年に、軽乗用車は09年に、最新の車検時の記録とその一つ前の車検時の記録を併記する方式に改めた。巻き戻せば、車検時に前回より走行距離が減ったことが一目瞭然になる。ところが、それをくぐり抜ける業者が現れた。車検を受けた後、すぐにもう1度受け直し、真正な走行距離の記録を車検証から消す手口だ。
岐阜県警は、この手口を使い不正に巻き戻した車を売ったとして、愛知県内の中古車業者を昨年7月、詐欺などの疑いで逮捕した。岐阜県警によると、業者はまず、軽乗用車のメーターを特殊な機器で巻き戻し、10万5350キロだった総走行距離を「4万4400キロ」と改ざん。この車を昨年1月30日に車検場に持ち込んだ。
走行距離が不自然に減るため、検査員が不正を見抜けそうだが、国交省によると「途中でメーターが壊れて交換した」と説明するケースが多く、検査員もそれ以上追及できないという。この車も車検をパスし、車検証には、前回車検を受けた13年2月5日の距離「9万2000キロ」と、改ざん後の「4万4400キロ」が併記された。このままでは依然不自然なため、業者は同じ日に再び車検を受けパスさせた。これで車検証記載の二つの走行距離はともに「4万4400キロ」となり、もともとの「9万2000キロ」は消えた。
時間を置かずに再度車検を受けるのも不自然だが、車検回数に法令の定めはなく、手数料や自動車重量税を払えば何度でも受けられる。結局、業者は7万2500円で仕入れた軽乗用車を走行距離を4万4400キロと偽り、ネットオークションで28万円で売りさばいた。同じ手口で約90台を売り、1000万円超の利益を上げたとみられるという。
大阪府警が一昨年に摘発した業者は、同じ手口で数千台を不正に販売したという。車検証を発行する「軽自動車検査協会」が大阪の事件を受けて調べたところ、不正が疑われる軽乗用車は全国で約2000台に上った。
こうした手口の対策として、国交省は、メーターを交換するなどして走行距離が以前より短くなった場合には、過去の車検時に記録された最大値を追加記載するよう改める。何度車検を受けても「最大値」は消えず、購入者が不自然な記録に気づきやすい。国交省は「新方式が始まるまでは、車検を受けた日付が近接していないか十分注意してほしい」と呼びかけている。
※従前記事
http://blog.goo.ne.jp/wiseman410/e/b23a5c79dc4314ca4109b816ff126a3e
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<中古車>メーター巻き戻し対策…車検証に「最大距離」記載
毎日新聞 1月13日(水)7時30分配信
岐阜県警が摘発した業者の手口
◇国交省、来年1月から
中古車の総走行距離メーターを不正に巻き戻して高く売る詐欺商法を巡り、国土交通省が講じた対策をすり抜ける手口が広がっている。走行距離は車検時に車検証に記載されるが、過去2回の記録しか残らないのを悪用して書類上、巻き戻しの形跡を消す方法だ。国交省は過去にもメーターの巻き戻し対策で記載方式を変えたが、来年1月に更に改めることを決めた。【内橋寿明】
総走行距離を示すメーターの数値は変更できない仕組みだが、特殊な機器を使えばメーターがアナログでもデジタルでも巻き戻しが可能という。このため、走行距離を減らした中古車を高く売りつける業者が後を絶たず、詐欺や不正競争防止法違反容疑で摘発されてきた。
走行距離は車検時に車検証の備考欄に記載される。以前は車検を受ける度に書き換え、過去の記録は残らなかったが、国交省は乗用車は2004年に、軽乗用車は09年に、最新の車検時の記録とその一つ前の車検時の記録を併記する方式に改めた。巻き戻せば、車検時に前回より走行距離が減ったことが一目瞭然になる。ところが、それをくぐり抜ける業者が現れた。車検を受けた後、すぐにもう1度受け直し、真正な走行距離の記録を車検証から消す手口だ。
岐阜県警は、この手口を使い不正に巻き戻した車を売ったとして、愛知県内の中古車業者を昨年7月、詐欺などの疑いで逮捕した。岐阜県警によると、業者はまず、軽乗用車のメーターを特殊な機器で巻き戻し、10万5350キロだった総走行距離を「4万4400キロ」と改ざん。この車を昨年1月30日に車検場に持ち込んだ。
走行距離が不自然に減るため、検査員が不正を見抜けそうだが、国交省によると「途中でメーターが壊れて交換した」と説明するケースが多く、検査員もそれ以上追及できないという。この車も車検をパスし、車検証には、前回車検を受けた13年2月5日の距離「9万2000キロ」と、改ざん後の「4万4400キロ」が併記された。このままでは依然不自然なため、業者は同じ日に再び車検を受けパスさせた。これで車検証記載の二つの走行距離はともに「4万4400キロ」となり、もともとの「9万2000キロ」は消えた。
時間を置かずに再度車検を受けるのも不自然だが、車検回数に法令の定めはなく、手数料や自動車重量税を払えば何度でも受けられる。結局、業者は7万2500円で仕入れた軽乗用車を走行距離を4万4400キロと偽り、ネットオークションで28万円で売りさばいた。同じ手口で約90台を売り、1000万円超の利益を上げたとみられるという。
大阪府警が一昨年に摘発した業者は、同じ手口で数千台を不正に販売したという。車検証を発行する「軽自動車検査協会」が大阪の事件を受けて調べたところ、不正が疑われる軽乗用車は全国で約2000台に上った。
こうした手口の対策として、国交省は、メーターを交換するなどして走行距離が以前より短くなった場合には、過去の車検時に記録された最大値を追加記載するよう改める。何度車検を受けても「最大値」は消えず、購入者が不自然な記録に気づきやすい。国交省は「新方式が始まるまでは、車検を受けた日付が近接していないか十分注意してほしい」と呼びかけている。
※従前記事
http://blog.goo.ne.jp/wiseman410/e/b23a5c79dc4314ca4109b816ff126a3e