私の思いと技術的覚え書き

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リニアは水問題だけが問題か? 再掲

2021-07-08 | コラム
 マスゴミ報道なんざ積極的に見もしないが、チラチラとNetで垣間見ると、「静岡県知事が大井川の水問題が解決しない限り県として認可できないと断言した。これでリニアは予定のH27年の開業は不可能になった。」と、さも静岡県が悪いかの様に、日本国として残念みたいなニュアンスの論調を感じる。拙人としては、リニア問題を、水だけの話しでなく、エネルギー効率だとか、絶体採算が取れるプロジェクトじゃなくて、JR東海が潰れようが結構だが、日本国として損なプロジェクトだと思っている。確実に儲かるのは、建設工事を請け負ったゼネコンだけだろという思いが強い。

 そんなことを思っていたところ、正に時を得た動画がYoutubeに山田厚史氏という方が論評している動画(約45分)があったので紹介してみたい。

 この動画の最後の方で云われている、「日本科学者会議のリニア計画の撤回・中止を求める声明(2014/7/15)」ということを聞いたので、Netから探しだし、pdfを画像として添付する。総ページ4ページ分だが、要約すると以下のことを前提に中止声明としている。
①そもそもJRが理由としていた既存新幹線の輸送力増加だが、新幹線の座席利用率は低下している。また、将来の人口減を前提とすれば、採算の見通しは立たない。病変によるテレワーク化は、病変が去っても、原価低減に励む宿命から継続され続けるだろう
②地震など災害対策については、リニアの経路は中央構造線を通過する経路で、そもそも安全だとは云えず、南海トラフ地震においては、在来新幹線とリニアと同時に被災する可能性がある。 
③鉄道に求められる技術的安全性だが、長大なトンネルが続く経路を運転士不在の無人運転で安全確保ができるのか。南アルプスの超大トンネルは、万が一の際に非常出口が設置されるだろうが、あの高山と無人の山中に外に出て、救助隊が来るまで耐えきれるのか?
④南アルプス国立公園を貫くルートで、トンネル残土、生態系、河川への水源の問題などが不透明なままの計画だ。

【山田厚史の闇と死角】静岡が止めるリニア JR葛西の野望の果て 200630 2020/07/04
https://www.youtube.com/watch?v=EbGH7lBwsbY





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