私の思いと技術的覚え書き

歴史小説、映画、乗り物系全般、事故の分析好きのエンジニアの放言ブログです。

現代世相への思い

2014-01-28 | コラム
 現代の世相について、このところ感じるところを記して見たいと思います。 消費税もいよいよ(政治家および官僚の思惑通りに)8%への増税も間近に迫って来ました。時の総理は、景気の底打ちと回復基調を謳い上げていますが、一庶民にはまったくその様な実感は感じられないというのが本音のところです。首都東京は異なるのでしょうが、地方経済は疲弊感が漂うばかりの様にも思います。20数年前のバブル崩壊以来、そして米国リーマン社の壊滅を契機に、地方経済の疲弊低迷は目覆うばかりというのが私の実感なのです。しかし、大手企業は毎年の様に過去最大の売上や利益を更新していることも多いのが事実と思います。しかし、私の偏見もあるのでしょうが、これも所詮は下請けや関連会社への値下げ圧力や非正規労働者(派遣や契約社員)の増加等による原価低減の上で為し遂げられたことに過ぎないのではと想像してしまうのです。
 例の冷凍食品への毒物混入問題について、先頃犯人は内部の契約社員より故意的に生じさせられたことが発表されています。ある程度予想は持っていましたが、やはりとの感を持ちます。これでは過去の中国での同様問題を批判する資格はないし、幾らコンプライアンスの強化を謳い上げたところで、この種の犯罪は減らない様にも感じているところです。
 ところで最近のことですが、ある知り合いの契約社員から、機械点検なる名目での始業開始の30分前の出勤への業務依頼の実施を皆が黙々と従い、そのことについての異議を誰も訴えないという事実を知りました。そして、その時間は給与に反映されなていないというのです。これは、パンプレッ ト等で強いコンプライアンス意識を謳い上げている大企業でのことです。それを知った私は、「そんなバカなことが・・・」と、人事担当者に異議を申し入れ、一応この案件での問題は解消されたのですが 、まだまだ類似の問題は多くの企業であることでしょう。企業のコンプライアンスへの取り組みなんて、改めて所詮はその程度のものだと感じた次第です。
 思えば、バブル崩壊後の二十数年以前より、町を歩く大多数のサラリーマンのスーツやバックの色が見事に黒色に統一されました。誰が強要した訳でもないのにも関わらずです。単なる一時の流行だとはとても思えません。皆が、見立つことを、突出ことを怖れ、右へ習への状態になっているのだとしか思えません。もしこれが、以前のサラリーマンと同様に節度あるバリエーションを楽しむ傾向が見られる様になったとしたら、世は変わって来たと思えるのかもしれません。



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