私の思いと技術的覚え書き

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車両の衝突運動の事例スタディ(0517茨城県取手市単独自損事故)

2021-05-20 | 事故と事件
 下記のYoutube動画の事故報道を見て、重傷という運転者には気の毒だが、事故における車両運動としてさほど多くないケースかもしれないと思い書き留めておきたい。

 事故現場は川を渡る直線の端部がT字路形態になっている場所(添付写真4のGoogleMAP照)で、道路と転落した民家の高さはおそらく5m程もある場所の様だ。

 クルマはおそらくハリヤー旧型だと思われるのだが、SUV5ドアHBのボデー形状が、見事というべき後部が扁平化しており、クーペ形状に変形加工されてしまっている。さて、この車体後上部の扁平化という変形を生じさせたのは、クルマはどういう運動をしたのかと云うのが、本事例スタディの中心の問題となる。

 ここで、考えたのは、この様な後上部車体が扁平変形するとは、該当車はガードレールに衝突後、それをなぎ倒しつつ車体前部を上に跳ね上げ、おそらく衝突初期よりより高い位置まで跳ね上がりつつ、車体は後方への縦の回転を起こし、ほぼ180度裏返った状態で車体後端上部付近で着地したのではないだろうか。

 さらに、その後跳ね返って、今度は前方への縦の回転で正立状態に戻ると共に、車体前部は右側の方が強く変形しているので、右方向に90度程度捻って、敷地境界線のブロック塀とフェンスがあった様だが、ブロックの上にほぼ車体中央部を乗せて鎮座したというところだろう。なお、この正立落下の途上で、民家のトイレ部を損壊させてもいるものと考えた。

 と云うことで、後方180度回転し一端後上部で着地、さらに前方180回転しつつ右90度程度ひねり正立着地と、ウルトラCクラスの車両の動きをしているとは私見だが異論はあるだろうか。(添付の車両運動想像図参照)






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住人「雷か地震かと」21歳女性が運転の車“暴走” 茨城・取手(2021年5月17日放送「news every.」より)
595,199 回視聴•2021/05/17 【公式】日テレNEWS
 16日未明、茨城県取手市で乗用車がガードレールなどを突き破り、民家の建物に衝突しました。運転していた21歳の女性は、意識不明だということです。(2021年5月17日放送「news every.」より)
https://www.youtube.com/watch?v=4oV977SYSBs

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