私の思いと技術的覚え書き

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be gentlemen

2023-07-05 | コラム
be gentlemen
この言葉、”be gentlemen”より“Boys be ambitious!”の方が有名な言葉だ。どちらも1876年(明治9年)に札幌農学校初代教頭に赴任したクラーク博士の残した言葉だ。

 直訳的な意味は、「紳士(もしくは君子)たれ」、「少年よ大志を抱け」だが、その中身にはもっと深いものがある。まず後者の方だが、お金、利己、はかなき名声のためではなく、人間としての本文をなすべき大志を抱けという意味だが、前者はもっと深く私の心に響く意味を解説している一説がある。

 ビージェントルメンは、紳士であれもしくは君子であれが表層の意味。深い意味としては、物事のすべては自分の良心に従って判断せよだという。つまり、物事の基準、行為の判断、そうしたものに法律や慣習がある。だが。例えば法律とは最低限の道徳だ。これを守らねば人間ではなくなる、そうした最低ラインに法律はある。だから、法律とか他人からの規制、古くからの慣習、そんなものによって基準や判断を強制されてはいけない。だから、ビージェントルマンが必要になる。

 この一節を知ったのは、今読み出した「政治的良心に従います・石橋湛山の生涯(江宮隆之著)の名で、湛山(たんざん)が17才で山梨県立第一中学校を卒業する時、当時の校長であった大島正健が湛山に伝えたということで表している。

 今から20年ぐらい前から、さかんにコンプライアンスという言葉が云われ出した。直訳すれば「法令遵守」であって、この言葉を云いだしたのは官僚だろうと思うが、言い出した本人は自覚しているのか判らないが深い意味は別にあるのだと「法令遵守が日本を滅ぼす」という本で郷原信郎氏は次の様に述べている。法令の背後にある社会的要請に応えていくことこそがコンプライアンスあると認識し、その観点から組織の在り方を根本的に考え直してみる必要が重要だと。

「法令遵守が日本を滅ぼす」の読後感想のこと
2007-12-14 | コラム
https://blog.goo.ne.jp/wiseman410/e/851283e08ef771849701f70f658ad0c9



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