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最近のLEDライトだがOLED式まで登場した

2022-10-18 | 車と乗り物、販売・整備・板金・保険

最近のLEDライトだがOLED式まで登場した
 ヘッドランプなど高輝度かつ大光量を要求されるヘッドライトなどは、彼の昔のクラッシックカーは電気でなくガス灯の時代もあったらしいが
、その後は単なる白熱灯(ニクロム線)に通電して光らせるものから、バルブ内にハロゲンを封入してより高温度で大光量で光らせるハロゲンバルブ式が普及し(国産No1は当時の初代センチュリーVG20[VG10はクラウンエイト])だったが、その後HIDとかキセノンランプというキセノンガス封入管の中でアーク放電により大光量を発揮するものになって来た。その後、ここ10年ぐらいでパワー半導体の進歩が著しく、LEDも大光量を発揮できるものが出だして、上級グレード車ではHIDでなくLEDヘッドライトが主流となっている。

 このLED式ヘッドライトでは、HID式でもプロジェクターレンズと組み合わせるものが多かったが同様にある。また、プロジェクターレンズを組み合わせないものでも、ランプ正面からはLEDの発光体は見えないものが多い。つまりLED発光体はランプの上面から下方向に向けて装着されており、斜めになったミラーで前方へ照射するものが多い。これは、HID式やハロゲンでもそうだが、発光体が直視できる様だと、対向車などから光源中心部の高輝度や色温度(ケルビン)が高く、まぶしさを与えてしまうのを防ぐと云うことがある。

 さて、本論のOLEDだが、これは液晶ディスプレイで旧来の液晶とOLEDと呼ばれる方式があるのだが、後者は有機ELのことを指す。有機EL液晶とは、従来の液晶が単なる三原色のカラーシャッターでありその後部から白色LED光源で表示していたのだが、OLEDはパネル面にRGB液晶を縦横微細なマトリクス配置に並べてあり、発光体のLED自体で表示すると云う違いがある。

 ディスプレイの場合は、シャッターを全部閉じて黒を表現するのだが、どうしても光のもれがあり、黒つぶれで暗部の階調表現に難があるののをOLEDでは暗部の階調表現が良いことと発色が美しいと云う違いがある様だ。ただし、大画面ディスプレイほどだろうが、消費電力がOLEDが大きいと云われていたり、画質とか発色も一概にOLEDが美しいとは限らない様だ。

 また、LEDランプはヘッドライトの様な大光量の灯火ばかりでなく、そもそも最初はハイマウントストップランプなどに最初は使い始められ、それがテールライトにも使用される様になった来た。ただし、LED式のテールランプというのは、つぶつぶばかりでデザインに面白みがないとか云うことがあったと思える。

 OLED式が今までのLEDより大光量を出せると云うことはないと想像できる。ただし、OLED式は薄膜上に多数のLED素子を配置できるので、その薄膜を湾曲させたり、そこに駆動回路でパターンを表示したりという自由度が増えると云うところなのだろう。

 個人的には、クルマの三要素と云われる、走る、止まる、曲がるに関係ないこういう機能への関心は薄いのだが、新しもの好きとか目立ちたい者には好まれるのだろう。

 昨今はLED式ヘッドライトでも、LEDだけの補給部品は設定されておらず、ランプユニットだけでも国産車でも新品20万を超す車種も珍しくなくなった。このOLEDテールランプもLEDランプ不良なら、そっくり交換で20万超なのではないだろうか。下らない世界だと思える。まあ、メーカーがサプライヤーから調達するコストはおそらく1/10から1/20ではあろうが、それでも今まで2千円で調達できたテールが1万円となると高い。



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