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映画・黄色いハンカチからのクルマ談義

2022-10-23 | 車と乗り物、販売・整備・板金・保険
映画・黄色いハンカチからのクルマ談義
 映画「黄色いハンカチ」を図書館DVDで借り出し見た。一度は見ている映像なのだが、正直云えば自己評価は低い部類の映画だ。その理由はここでは記さないことにするが、監督の山田洋次はともすると「男はつらいよ」シリーズで有名で、それは第一作が1970年(S45)年より製作し続けられており、この黄色・・・は1977年(S52)だと云うから、私が社会人になった次期と符合する。なお、この映画に登場するキャストも男はつらいよシリーズでお馴染みのメンバーが多い。

 この映画は、北海道各地を車で移動しつつ場面が展開するロードムービーと云われるジャンルに属するのだろう。そして、表題にもなっている黄色いハンカチを高い竿に付けて掲げるのは、軍艦などの旗と同じで、意志を示すサインだと云うことだ。

 「男はつらいよ」シリーズもそうだが、自分の生きて来た数十年前の映像を記録された映画というのは、懐かしい風景がおもしろいところではある。

 さて、今次は役者の論評はそれぞれ思いもあるだろうが除外して、出てきたクルマについて論評して見たい。準主役として動き回るクルマはマツダファミリアのFA型(77-85年)というものだ。この車両の頃は、まさにガソリンエンジンの排出ガス規制が施行され、各車両メーカーはその対応に苦労しつつ、今から思えばかなり中途半端なエンジンで凌いだ次期だったと思う。

 そもそも、ガソリン排出ガス規制の話しになると、4輪車で一番新しい弱小メーカーたるホンダが、世界で初めてマスキー法をCVCC方式で達成したという話しが聞かれるのは常なることだ。ここで、ホンダをバカにするつもりはないが、ガソリンエンジンの排出ガス規制は、50年、51年、そして最終としての53年度規制と、その排出ガス規制値を厳しくする段階的処置が取られたのだが、CVCC(層状燃焼)方式は触媒コンバーターを使用せず、素のエンジン本体だけで米マスキー法および日本の50年排ガス規制をクリアしたのだが、51年、53年では触媒コンバーターを併用しているのだ。そして、53年度規制以降は、全車全エンジンが電子制御燃料噴射+触媒とO2センサーフィードバック制御に移行しつつ、ホンダはしばらくCVCCを付けていたが何時の間にやら姿を消した。つまり、ガソリンエンジンの排ガス規制の歴史としては、ある一瞬の成果に過ぎなかったのが事実なのだ。

 ところでファミリアの話しに戻るがFA型まではFRの駆動方式だったのだが、自作であるファミリアBD型(80-85年)は、FF駆動方式になった。クルマの歴史とかメカに詳しい方はご存じの通り、ジアコーサドライブ式という、フィアット社のダンテ・ジアコーサが確立した、横置きエンジンでTMと直列配置でラジエータが車両前面にあると云う現在でもFF車の基本となている方式だ。しかし、この方式を全世界に普及させたのはフィアット社ではなく、VWゴルフ1(74-92年)なのだ。このゴルフ1が世界に与えたインパクトは極めて大きく、ファミリアのBDもまさに、これを採用しつつ、その外装デザインンの良さもあったのだろう、マツダとしては大ヒットを飛ばしたモデルとなった。







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1 コメント

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Unknown (meranmeran21)
2022-10-24 05:33:12
おはようございます😃
今回ありかわとうございます。
これからも末永くお付き合いの程
宜しくお願いいたします☺️☺️☺️
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