私の思いと技術的覚え書き

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ものを考えぬ請求書作成者のこと

2020-01-22 | 車両修理関連
 今回は請求書のことだが、見積書でもまったく同様のことだが、ものを考えず正に機械的な思考(こういうのは思考でないだろう:単なる知恵足らず)と感じる出来事があったので記してみたい。

 写真の請求書を今日見たのだ。これは先日係る管理バスの車検整備を昨年末に行ったが、指定工場のため保安基準適合標章での納車であったが、年明け後一向に車検証および検査標章が送られてこないため、先日該当工場に問い合わせたのだった。その結果、工場側の言い分としては、既に送付済みとのことで、こちらは心当たり部署を当たるも受け取っておらず、いずれにしても再交付をするしかないだろうと、再交付に関わる書類(3号様式他)を工場に預けた次第だ。それが、週明けに車検証及び検査標章の再交付ができると共に、写真の請求書が入っていたと云うことだ。

 この請求書を見て、総額の云々は別として、どう感じるだろうか? 愚人は以下の様なことを思考し、腹立たしいとものと感じた。

①そもそも送った車検証が見つからないのはこちらの落ち度か、工場側の送ったという言い分を信用するにしても、俄にはこちらに一方的落ち度があったとは認めていない訳なのだ。そんな中、何ら注釈なく、一方的に請求書を送り付けてくることを担当者としては、どう思っているのだろうか?

 私なら、以下の注釈を宣って一定の了解を受けて請求書を発行するだろう。
 「少なくとも、家は送っていますし、郵便局で調べても何らか事故があったとは聞きませんし、申し訳ないけど手間賃を請求させてもらいますよ。」と。

②請求書の中身に入る訳だが、手続きとしては車検証の再交付と検査標章の再交付は、それぞれ別のマークシート(3号様式)を検査登録事務所に提出して再交付となる訳だが、事実上一緒に行える業務だろう。これは、見積書でも請求書でも同じだが、各作業項目の工賃たる費用は、作業量に応じて設定するのが基本であろう。つまり、事実上同時にできる作業が、2つに分けられ、同一の料金(つまり同じ作業量)とは不自然と感じるのが普通の受け取り側としての思考ではないだろうか。

 という様な訳で、これおかしいじゃないかと申し入れたところ、自信満々に「いやいや別の作業ですから」とまったく澄ましたことを並べ立てる訳なのだ。こうなると、昔取った杵柄じゃないが、当方の口調も変わってくる。「君な、例えば整備の仕事でサーモスタット交換とラジエータアッパホース取替という整備を行った場合、それぞれに工賃付けるかい?」と質すと、「私は整備のこと良く判らないんで、何と答えて良いのか・・・」という返事だ。こりゃダメだと、「君な、もういい、社長と話すから」と電話での話しを中断した次第だ。


関連補足
 見積にしても請求にしても一概には決めつけられないだろうが、作業には以下の3つの区分があって、それぞれ工賃を計上するしないと分けられることは基本だろう。

①主体作業:その作業の主体となる作業。先のサーモスタット交換では、これが主体作業で、工賃計上する。

②付帯作業:一般論として主体作業に含まれるべき作業。サーモスタットの例では、サーモハウジングを外す前にホースの縁切りもしくは取り外しと取付を行うことが該当し、これは主体作業に含まれる。これは、一般的な工数表、点数表、指数でも、同様だ。ただし、補足的に記すが、指数でバンパー取替という場合、バンパーに付くモールとかグリルランプなど付帯作業として含まれるが、両面テープで接着してあるモールなど、指数では同時取替を前提にしている。従って、モールを再使用する場合は、両面テープの除去と再貼付工数だとか両面テープの材料費を勘案して別計上するのは当然のこととなる。

③付随作業:主体作業の目的を正確に完遂するために、止むなくだとか確実な作業のために、別途行う作業。これは主体には含まれず、当然別形状になるが、その可否については、論争になる場合もあることだろう。例えば、エンジンを完全に下ろさないが、マウントを切り離し、限度内で浮かせて、主体作業の追行をクリアするなどは時々あるだろう。この様な場合、例えば「エンジン半脱着」などの応用を行う場合がある。


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