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【書評】部落差別入門

2021-09-09 | 論評、書評、映画評など
【書評】差別入門
 この本、表紙に「差別入門」と「全国開放協議会」と記してあるが、奥付を見ると、発行人:宮部龍彦、発行所:示現舎合同会社と記してある。この宮部氏=示現舎=神奈川県人権啓発センター=鳥取ループであり、Youtube やブログなどで、多数の投稿を過去から積み上げて来ている。

 かくいう私も、Youtube でまず、探訪(全国各地を実蹟し、ますます増えている)を発見したところから、今回の本書を読むことになり、書評として書き留めるものだ。

 総論としては、差別を含んで差別はいけないことと認識する前提で貫かれているのだが、現代論評において、あまりに異常に関連名称を、云わず、記さずはおかしいだろうという論で結論付けている。つまり、マスメディアを始め、問題の関係用語すら放送禁止用語化してしまっていることに、逆の問題があり、あえて見ない振りをするという姿勢に問題はありはしないかと質しているが、同意できるところである。

 その弊害が、差別を逆利用したエセ行為によるムリ筋の行政だとか司法への影響力行使だとか、かつての同和対策事業の名残りとしての利権の温存というところにあるのだろう。

 この本は、の歴史という面では、十分ではないのかもしれないが、浅く広く、身近に差別の現状だとか、絶える悪影響(エセ行為)などを知るには良本だと感じる。



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