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警察庁長官狙撃事件は本来迷宮入りではなかった

2022-01-04 | 事故と事件
警察庁長官狙撃事件は本来迷宮入りではなかった
 今ちょっとした年表を見ているのだが、1995年は年初から驚愕事件の多発した年だった。

 1月17日に阪神淡路大震災、3月20日地下鉄オウムサリン事件、同日、警察庁長官の国松孝次氏が狙撃され瀕死の重傷。そして同22日には、山梨県上九一色村のオウム教団施設への討ち入り強制捜査が開始された。

 国内の重大事件はこの年初3ヶ月に集中しているのだが、この年7月6日に米アマゾンがサービス開始、11月23日にマイクロソフトがWindows95日本語版を発売というのもこの年だ。世界の様相をグローバリゼーション化させた起点となるインターネットという共通プラットフォームが普及し、爾来僅か26年(1/4世紀)で世界の様相をこれ程変化させるに至ったという年であったと改めて意識する。ただし、行き過ぎたグローバリゼーションは、世界的な富の偏在を惹起しつつ、一部の富める者と多くの貧困を増し、ナショナリズムに揺り戻そうという動きの中で揺れ動いているのが現在だろう。

 さて、昨日Youtubeで1年前に放送された動画の再放送として、先の3月20日の国松孝次警察庁長官の狙撃事件の真犯人を特定する説得力ある証拠を含んだ内容だった。真犯人は「中村秦(ひろし)」(別件で終身刑で服役中)だということなのだ。しかし、警察は、ここまでの内容の総てではないにしても掴んでいて、何故あえて2010年の公訴時効を向かえることになったのだろうか。そこには、事件発生直後の初動調査から、この事件はオウムの犯行でなければならんという断定があまりに強く、その云って見れば威信を崩したくないが故に、時効を迎えているという、ありていに云えば警察の硬直化した傲慢、もしくはプライド優勢主義という壁があったと感じざるを得ない。

警察庁長官狙撃事件の真相~“ 真犯人”の告白…東大中退の“老スナイパー”に迫る(2020年12月放送)
ANNnewsCH テレビ朝日 2021/12/31
https://www.youtube.com/channel/UCGCZAYq5Xxojl_tSXcVJhiQ


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