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旧ビッグモーターの保険金水増し不正は6.5万件、損保シャパンなど4社判断[新聞ウォッチ]

2024-07-22 | コラム
旧ビッグモーターの保険金水増し不正は6.5万件、損保シャパンなど4社判断[新聞ウォッチ]
7/22(月) 8:50配信 レスポンス

振り返ってみると、中古車販売大手の旧ビッグモーター(ウィーカーズが継承)による自動車保険の水増し不正請求問題が、全国紙にも報じられたのは昨年7月のこと。あれから1年が経過したが、大手総合商社の伊藤忠商事などが買収し、旧ビッグモーターの事業を継承して再建に着手したこと以外は、大手メディアもほとんど取り上げていない。

そんな中、きょうの朝日が、久々にビッグモータ―の保険金不正関連の話題を1面トップ記事として掲載している。

それによると、旧ビッグモーターからの請求事案を調べていた損害保険ジャパンなど大手損害保険4社が、7月上旬時点で約6万5000件を不正と判断したことが分かったという。このうち、旧ビッグモーター側と請求額で合意し、問題を終結させた件数はわずか約1700件(2.6%)にとどまるそうだ。

旧ビッグモーターの損害賠償などを担う存続会社による全件調査が遅れていることが要因としているが、その存続会社がこのほど、「全件調査を打ち切る」とする通知を損保側に送っていたことも、明らかになったと伝えている。

「存続会社は画像などから判断するのには限界があり『真に不正請求があったか否かを判定することが困難』などと理由を説明し、今後は裁判所での調停を通じて損保側と協議していく意向を伝えた」という。

記事では「被害の全容解明に向けた作業は不透明感が強まり、保険契約者の正確な被害額が分からなくなる可能性がある」とも指摘。内向きの論理で中途半端なまま幕引きを図ろうとするところは、内閣支持率の下落にもなった自民党の裏金事件などと、似たり寄ったりかも知れないだろう。レスポンス 福田俊之

#その存続会社(旧ビッグモーター)がこのほど、「全件調査を打ち切る」とする通知を損保側に送っていたことも、明らかになったと伝えている


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