私の思いと技術的覚え書き

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今日のニュースから腹立たしい2件

2017-12-22 | コラム
 本日(12/22)のニュースから、腹立たしいと感じた2件について記してみたい。

 1件目は、日産の無資格者の完成検査問題の責任を取る形で、生産事業担当の副社長が退任すると発表したとのことだ。ただし、取締役には留まると云うことだから、副社長から平取に降格人事ということだろう。しかし、思うことは数度に渡る記者会見で、たった一人で登壇し、悪びれた風もなく自信満々の体で説明した西川なる社長の責任はどうなったのだと問いたい。今回、降格させた生産部門の副社長がそれなりに真実として生産部門の総指揮を執っているのなら、何故に記者会見で説明させなかったのかとも思うのだ。

 何れにしても今回の問題は、これでトカゲの尻尾切りという訳には常識的にならないはずだ。各工場長や検査部門の長および既存の検査員など、直接的に、監督および指揮命令権を有し、本来法令に抵触することを知っていながら、無作為した者の責任は問わざるを得ないことだろう。

 2件目だが、日本はEV開発に乗り遅れたとの記事である。(新聞社等メディア失念)つまり、その要旨は欧州や中国辺りが20年後に内燃機関を禁止し、全面的にEV化すると発表してから、世界最大メーカーたるトヨタが、デンソーやマツダなどと協業してEV開発を行うと後付け方針変更をしたのを指すのだろう。しかしである、そもそも20年後に全面EVへの移行が十分可能だと結論づけている車両メーカーなど、世界中にないと信じる。また、EV移行が仮に出来たとして、それがエネルギー効率の改善やCO2の削減に結び付くとも思えない。今回の欧州や中国の政策は、CO2削減なんていう綺麗事でなく多分に自国優位な方向への戦略的な意味合いを持っているのだと思っている。

 それと、EVの要はバッテリーだが、リチウムイオンの限界が露わになった現在、それを遙かに凌ぐ高容量かつ短時間の繰り返し充電での耐用年数を持つ電池は世界中で未だ公表されていない。果たして、出来るのだろうか。また、EVも限られた電池容量で航続距離を伸ばすためには、減速時の回生充電など、HVとまったく同様の技術が必要になる、トヨタで云えばEBD(電子制御ブレーキ配分システム)だが、いうなればブレーキのバイワイヤ化であるが、ブレーキバイワイヤを実用化しているクルマはトヨタの他に幾らもない様に思うのだがどうなのか。

 何れにしても、テスラみたいなチープなクルマを作る小規模メーカーは最初から除外せざるを得ないが、世界の大メーカーで内燃機関に諸性能で見劣りしない、これぞEVというクルマを生み出しているところはない。つまり、出遅れも何もなく、今スタートしたことに変わりはないのだろう。/font>

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