私の思いと技術的覚え書き

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ポリティカル・コレクトネスについて

2020-05-25 | コラム
 ポリティカル・コレクトネス(英: political correctness)というワードを最近聞く様になった。これについて覚え書きとして示しておきたい。

 ポリティカル・コレクトネス(以下ポリコレ)の意味は、以下の2つがある様だ。
①性別・人種・民族・宗教などに基づく差別・偏見を防ぐ目的で、政治的・社会的に公正・中立な言葉や表現を使用することを指す。

②「政治的妥当性」、「政治的公正」、「政治的適正」、「政治的正当性」、「政治的正義」などの訳語も使われる。

 この動きはかなり以前から既に我が国でも生じており、例えば職名として看護婦と看護士という性別に呼ばれたのが看護師と統一されるとか、スチュワーデスとスチュワードが、客室乗務員またはフライトアテンダントと呼ばれる様になったなどの例がある。

 これは、一つは世のグリーバリゼーションの動きとも連動しているのかもしれない。そんな思いも含めると、SI単位として、近年様々な単位(psがkwとか、kg・mがNとか)が統一されて行っているのも、類例かもしれない。

 このグローバリエーションとは、政治信条としてはリベラリズム(自由主義)ということで、保守主義(ナショナリズム)とは対極となるものだ。そして、ポリコレいう非差別を楯に取った行き過ぎを指摘する意見も近年高まって来ている。例えば、以下の様な話しを見る。
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オバマ大統領自身が、「人々はキリストの名の下に十字軍や宗教裁判など、ひどい行いを犯してきた」と、まるでキリスト教を否定するようなスピーチまでしていたほどだ。

 日本人には信じられないかもしれないが、アメリカの大多数のテレビではクリスマスに「メリークリスマス」とは言わず、代わりに「シーズンズ・グリーティング」(季節のあいさつ)と言う。「ジングルベル」も流さない。まるで宗教を否定する共産主義国家みたいだ。テレビや映画には事実上、キリスト教を中傷し、あざ笑い、侮辱するような表現も多いんだ。
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 これを聞くと、ほとんどキリスト教信者でもない日本人がケーキを買って来て「メリークリスマス]なんていってるんだからオメデタイ話しだ。つまり、ここで意識しなければいけないのは、ポリコレの非差別の名の元に行き過ぎは良き文化まで破壊して行くことだろう。

 それと付け足すが、近年コンプライアンス(一般に法令遵守と意味するが根は深い)運動が盛んになっており、大企業などは声高らかに歌い上げている。しかし、どうだろう、様々な品質偽装、不正、隠蔽など、逆に増えていると意識するのは私ばかりだろうか・・・。


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1 コメント

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Unknown (qwe)
2020-05-26 09:52:23
ケーキを買って来て「メリークリスマス]なんていってる人はキリスト教信者です。
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