私の思いと技術的覚え書き

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無意味な身近な組織・・・それは労働組合

2010-05-07 | コラム

 このところ報道される政府系列の独立行政法人の実態について、予てよりその存在の無意味さなどについてある程度予想はしていました。しかし、まだまだ氷山の一角でしょうがが、その現実が明らかになる程に、デタラメさ加減には開いた口が塞がらないという思いを持つのは私だけではなかろうと思います。ところで、民間企業においても、実質的にまったく無意味となっている身近な組織に思いが及びます。その筆頭が労働組合ではないでしょうか。
 労働組合の存在理念は、一人一人の組合員の力は小さくとも、それら組合員の力を束ね、経営者と対等の立場に立つことによって諸問題に取り組むことであろうと思います。この点では、理念としては組合の存在意義はあるのでしょうが、実態として組合役員にその様な気概はまったく皆無であり、ただただ会社のメッセンジャー役を行っているに過ぎないというのが、多くの労働組合における現実ではないでしょうか。
 私が2年前に突然の会社都合による解雇を通告されることになった際、組合に多くを期待していた訳ではありませんでしたが、予想を超えてまったく力になってくれなかったのが私が所属していた組合でした。このことを若干詳しく記すと、解雇した会社は何ら私に指示することはできませんから、会社都合の要請を組合を通じて私にメッセンジャーして来るという、唖然とせざるを得ない仕打ちを受けたのです。さらに、私からの組合役員に打合せの要請を再三に渡り行うも、これに対しては逃げまくったのです。これら、自らの役目や立場をまったく考えない脳死状態で、責任も放棄するという極めて卑劣な恥を知らない行動に終始したというのが私の所属した組合役員共への率直な感想です。
 なお、私の解雇において会社が突然に抜き打ち的に即日解雇を行ったのは、私が労働組合委員長へ立候補する腹案を固めていたことに起因したと想像せざるを得ないと確信しています。私は、空気みたいな存在感のない労働組合の現状を強く嘆き、例え一期であっても強烈なインパクトを与えるという自信と覚悟を堅め、組合委員長への立候補を決意し、解雇日の翌月には立候補する予定としていたのです。ですから、会社が通告から30日後の解雇となる一般的な予告解雇とはせず、慌てて即日解雇という行動に出たのであろうと考えざるを得ないのです。このことは、会社は認めませんが労働運動を封殺する卑劣な行動であって、労働組合法に抵触する行為であったと考えています。
 そもそも右肩上がりの時代であれば組合員が毎月徴収される組合費の負担感も些少であったのでしょう。しかし、右肩上がりが終わり負担する組合費に比し、春闘などで得られる成果は極めて小額なものであり、組合費の過重感は高まっているのが現状であろうと思います。そんな中、多くの組合で組合費は据え置きのまま推移しているのが実態ではないでしょうか。
 ところで、組合費の使途を想像するに、多くは組合役員共の行動費に消化なされているのでしょう。そんな組合役員共の行動は、過去から営々と続けられて来た行動をただただ踏襲するのみで、本当に必要最小限に最大効果を得るために何処まで適切な使途が追求なされているかと云えば、甚だ疑問であろうと想像しています。
 以上記してきましたが、善良な組合員はまったく意味のない形骸化した組合を脱退することを勧めます。(それだけで組合費分ベースアップです)そして、力量のある方は、真に信頼できる力量のある者同士の横の繋がりを大切にし、対会社対応などに努めた方が余程ましであると提案します。


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