私の思いと技術的覚え書き

歴史小説、映画、乗り物系全般、事故の分析好きのエンジニアの放言ブログです。

駿河トラフのこと

2010-11-24 | 沼津そして伊豆周辺
 私の住まい地近くの海は駿河湾となります。この駿河湾ですが、何の変哲もない湾の様ですが、湾内の水深は最大2,500mにおよび、国内屈指なのだと云われています。これは湾内中央付近の海底に、南北に方向に走る駿河トラフという海底の溝が形成されていることによります。そして、この深い溝は、ユーラシアプレートとフィリピン海プレートの接合面であり、近未来に生じると予測されている東海地震の震源となるものです。
 なお、駿河トラフですが、太平洋上まで南下した後、日本列島に沿って西方向に向きを変えて続きます。この日本列島と平行に形成されているトラフが南海トラフと呼ばれるもので、この南海トラフ近辺でも過去に幾度もの巨大地震が生じてきました。
 地震列島たる我が国ですが、この様な巨大プレートの接合部付近にあって、地殻内に絶えず歪みエネルギーを溜め込みつつ時を経過しているのも、大きな理由の一つなのでしょう。
 そんな負の側面を持った駿河トラフですが、この深さ故もあるのでしょうが我が国でここでしか取れない「高足蟹」(タカアシガニ)という大きな蟹が沼津市戸田という場所で取れ食すことができます。この蟹は、足を広げた大きさはタラバガニを凌ぎ我が国最大だそうです。しかし、私見ですがタラバに比べると足が細く、つまり身が少なく、味もタラバより見劣りする様に感じています。
 高足蟹は水深800m程度に生息するようですが、この採取時に他の深海魚も同時に取れ、同蟹と一緒に食することができます。この様に、日頃見慣れない深海魚や高足蟹の味を楽しめるのが沼津市戸田(ちょっと前まで戸田村)という地です。


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