私の思いと技術的覚え書き

歴史小説、映画、乗り物系全般、事故の分析好きのエンジニアの放言ブログです。

果てしない時の流れ

2011-04-10 | 事故と事件
 地球表面の分割されたプレートが、プレート下層にあるマントルの対流に引きずられ移動するという説が、プレートテクトニクス理論だそうです。日本近海はこのプレートの境界が幾つかの海溝やトラフ(溝)に沿って存在します。今次の東北大震災もユーラシアプレートと太平洋プレートのせめぎ合いによるエネルギーの微量蓄積が極限に達した結果、一気のエネルギー放出によって生じたものなのでしょう。
 さて、今回記してみたいのは、我が住まい地に近い伊豆半島のことです。この伊豆半島は、フィリピン海プレートの北端に位置し、北上を続けて来たと聞きます。1000万年前以上という遙かな昔、伊豆半島の元となる地形は、現在地より数百キロ南方の海底に存し、海底火山の噴火を繰り返しつつ隆起し、100万年前くらい前に本州にぶつかり合体したのだと記されています。また、この伊豆半島は、本州と合体した現在でも、富士箱根伊豆火山帯というという名称で休火山が多く存在し、地震活動も比較的多い地域です。その代わり、各地に豊富な温泉の湧く風光明媚な観光地となっている訳です。
 ところで、フィリピン海プレートの左側は、スルガ湾にあるスルガトラフから西日本の沖合に平行に走る南海トラフによってユーラシアプレートとに分割されています。このフィリピン海プレートとユーラシアプレートのせめぎ合いも、過去に幾度も巨大地震を起こしてきた歴史がある様です。そして、現在、30年以内に80%を超える確率で巨大地震が起こると云われているのが、スルガトラフもしくは南海トラフの先端付近となる静岡地震です。予想される震央は半径数十キロの範囲となりますが、その中心点は御前崎付近で、その真上には中部電力・浜岡原子力発電所(1~5号機)が在るのです。日本で最も危険な原発と云われる理由も頷けると思います。



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