私の思いと技術的覚え書き

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30年前の思い出

2021-11-02 | コラム
30年前の思い出
 今から30年前、1990年代初頭の頃の思い出話を記したい。
 頭部はバブル崩壊以前で、日本は未だ右肩上がりの経済成長時代で、世はAVブームとフェミンコンだとかPCが16ビットになり、使えるビジネスソフトが現れだした頃だった。各企業でも、身近なオフィスツールとしてPCは確実に浸透し始めた次期だったと思い出す。

 そして、家庭に帰ればAVブームで、未だブラウン管方式のモニターだが、最大サイズで37インチ程度までが登場していた。また、既に出ていた音楽用CDを高性能アンプと高性能スピーカーに接続し、テレビと合わせビデオや当時のレーザーディスクというアナログ記録した光メディアで楽しむ世界が、一応当時の最先端AVの世界だったと思う。

 特にマニアの間では、三管式というRGBの3つのブラウン管を利用して、映画のように投射する方式も一部プロ用機器としてあったが、如何にせよ輝度が低く室内を暗くしないとコントランスとが十分得られないとか、機器が100万を軽く超すものだったので、到底一派向きの機器ではなかったが、大講堂などではこの3管式プロジェクターが当時は装備されていたものだった。それも、今や液晶方式で、超高画質を追求するものはRGBの枚の液晶を利用したものもあるが、ほとんどが単枚液晶のかなり小型のプロジェクターで、昔より輝度も高く、それ程室内を暗くしなくても見えてしまう。

 当時から、放送局などプロ用機器ではデジタル記録が始まっていた様だが、民生用としてはビデオにしてもアナログだし、再生専用のCDか、録音できる機器としてはDATという今はほとんど見掛けなくなったメディアが出始めたころであった。だから、音楽を編集して楽しむ場合は、ダブルラジカセであり、映像と音楽を編集するなら、アナログVTR2台でやりくりしていた感だ。

 さて、90年代初頭から2000年代初頭まで、市川市に住んでいたのだが、市内行徳という場所にディスカウントストアで「ステップ」という店が、知る人ぞ知る人気店だった。思い出すが、さもない住宅街の一角にある小さな店舗で、店内はほとんど陳列品はなく、棚にダンボール箱が積み上げられ正札が付いているだけの店だ。そこで、土、日となると多くの来店客があり、数十万円のNEC98シリーズなどのPCが次々売れていく時代だった。

 当時は「価格破壊」とか「ディスカウントストア」と云うのが流行で、各地で生まれたのだが、結局世がすべて価格破壊化されてしまい、同記事でもステップは1996年に倒産と記してある。この頃になると、行徳へ行くより、アキバへ土曜日なら京葉高速+首都高経由で30分で行けるので、アキバのディスカウント店を巡ることが多くなった。たいたい。行く都度10店くらいの小さな店舗を周遊するのだが、さっきの店舗でも見掛けた顔だなと云う具合で、皆が回遊魚の如く、似た様な店舗を巡回している風情だったことを思い出す。

 しかし、1990年代、給与は年々上がるし、消費税はないし、今よりずっと庶民には贅沢ができる時代であったことは確かだ。
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あの「ステップ」の場所は今?
http://gyotoku-z.la.coocan.jp/moto_step.htm


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