私の思いと技術的覚え書き

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果てしなく続くクルマの防盗合戦

2021-07-13 | 車と乗り物、販売・整備・板金・保険
果てしなく続くクルマの防盗合戦
 最近久々にFMCしたトヨタ・ランドクルーザー(300系)だが、今のところロシア仕様だけのようだが、プッシュスタートSWに指紋認証システムを導入したということだ。とりあえずロシア仕様に限定したのは、同システムのなんらかの不具合(指紋認証が巧く働かなくて正常な登録人でもエンジンが始動しないなど)に対するを見極めてから、全世界に拡大するという用心のためだろう。

 確かに、私のスマホも指紋認証が付いているが、指の押し付け方などで、なかなか認証されないなど、こんなもの使えるかと、ログインは通常のPIN(4桁暗証番号)で使用している。

 当然のことながら、一人の指紋だけに限定すると、家族や法人などで、複数人で共用するする場合に使用できなくなるので、複数以上の指紋を予め登録できる様になっているのだろう。

 この様な生体認証は、指紋の他、顔認証とか様々なものが考えられるが、余りに認証を厳しくすると、クルマに乗り込んでから発車出来るまでに手間取り、使い勝手が悪くなるという問題を考慮せざるを得ないだろう。だから、最近様々なアプリのログインで、予め登録したスマホの登録番号にSMSで認証コードをアンサーコールして来て、そのコードを別途入力する様な二段階認証なるシステムが登場しているが、クルマ用としては採用され難いだろう。

 しかし、この指紋認証だって、複数人の指紋を登録できるアルゴリズムが採用されている訳で、なんらかもハッキングで、新たに指紋を登録してしまうとか、そもそも指紋認証の過程をスルーしてしまうハッキングが出てくるのは時間の問題の様にも思える。



追記
 先日、リレーアタックの他に、クローンキーを作成する機能を持った装置を利用した「キーグラバー」という装置も出回っていると云うことを記した。ここで補足しておきたいが、これらに対応するため、カーメーカーではローリングコードと呼ばれる、キーロックする都度、キーの暗号コードを変える装置がだいぶ以前から付きだしている。ただし、このローリングコードだが、正常にロック動作を行えたかのアンサーコールバック信号を受けて、初めてローリングコードのアルゴリズムが働く仕組みにしている。そうでないと、ロック信号を送信したけど、なんらかの要因で正常にロックされなかった場合にキー暗証コードを切り替えてしまうと、次回の解錠操作ができなくなってしまうのを防ぐためだ。
 とろろが、最新のキーグラバーでは、ロック信号を傍受し記録後、ジャミング電波でアンサーコールバックを届かなくしてしまうという。つまり、これでローリングコードのアルゴリズムを働かなくしてしまう機能だ。
【参考記事】
https://blog.goo.ne.jp/wiseman410/e/6612ff4b0c01bb58b570f0314c3fd23e



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