私の思いと技術的覚え書き

歴史小説、映画、乗り物系全般、事故の分析好きのエンジニアの放言ブログです。

何もかもあおり運転か?

2018-12-21 | 車と乗り物、販売・整備・板金・保険
 昨年の東名高速での石橋某の事件(事故ではない)以来、やたらとマスコミが「あおり運転」と連呼するせいか、流行言葉になってしまった感があります。通常、あおり運転とは、低速車に対し、後部から接近肉薄するなどの行為を指す訳ですが、こんなの昔からある意味日常茶飯事のことでしょう。例えば、極めて見通しよい直線幹線路(片側一車線で追い越し禁止)で制限速度50km/hの道路で、遙か先にコンビニの配送車が几帳面に50km/hで走行しているどうなるでしょうか。その後ろの車は車間を詰め、ある意味前車に速く走れと圧力を掛けます。その後ろも同様で、車間を詰めた大名行列が形成されることになります。まあ、コンビニ配送車の運転手もタコグラフ(運行記録計)が付いており、会社からも指摘を受けぬように、じりじりとしながら運転しているのだろうと想像します。これについては、ある場所で個人的に腹立たしく思い、該当コンビニ本部にTEL掛けたら、直ぐ掛け直しますとして、返信がありました。驚いたことに、返信は委託された運送会社の運行管理者のようでした。私が告げたのは、「運転者にはただスピード違反をするなだけでなく、周辺状況をよく見て、自車が交通の妨げになっているのなら、ちょっと左方の広い場所でもあれば、一旦止まってやり過ごすように指導したらどうなんだ!」という内容です。

 これが追い越しレーンのある複数以上車線の道路なら問題ない訳ですが、単車線の広い道で閑散とした道を制限速度ピッタリで走り、後続車に追い付かれた場合に道を譲らない(道交法27条違反)なら、法令上は違反ですがある程度煽られても当然とすら思います。

 あおり運転など、大昔から日常的にあったもので、ぶっ飛ばしたい奴は左方に寄り原則もしくは停止して先に行かせればいいんです。

 なお、過日一審で18年の懲役刑と判決された石橋某は、廻り込んで追い越し車線で止めたというから、これは凶悪です。運動性の良い車であれば左へ回避できなかったかとも思うのですが、被害車両がワンボックスと車高の高いクルマであり、急ハンドルで転倒の可能性もあり困難だったのかもしれません。そして、この石橋某の凶悪さは、被害者を車外に(恐らく引きずり)出したことにあるでしょう。もし、この様な状況でクルマを停止したのなら、全ドアロックガラスも閉め、直ぐ110番することです。今回の夫婦2名は死にましたが、車内の子供は助かっています。すなわち、車両の圧壊は生存可能な程度のものだったことになります。例えクルマを止めても、下りてさえいなければ、後方からの大型トラックに衝突でも死ぬことはなかったし、当てたトラック運転手も業務上過失死までの罪には問われなかったと思うと残念です。

 何れにしても、今の何でも「あおり」事故は、拡大解釈の誤解を与える一種のフェイクニュースだろうと思えます。儲かるのはマスコミとドラレコメーカーだけでしょう。

追記
 昨今SNSなどネット情報の匿名性故でしょうが、やたら誹謗中傷したり煽ったりという輩が目立ちます。なるべく無視し、ブロック機能があるなら利用するなどして対処しているのですが、執拗な者が居てうっとうしい場合があります。何故、その様に突っかかって来るのか、様々心理的な要因があるのでしょうが、代表的に想定されるのは、内在する何らかの不満やコンプレックスに起因する病状かと思えます。ただし、単なる一行文字の誹謗でなく、論拠を持った批判なら、結構なことだと思います。私も書く以上は、論拠を持って記しているつもりですから、論拠のある批判には、正面から向き合いたいなと思うところです。

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