私の思いと技術的覚え書き

歴史小説、映画、乗り物系全般、事故の分析好きのエンジニアの放言ブログです。

VWゴルフ6インプッレッション

2012-11-01 | 車と乗り物、販売・整備・板金・保険
 この記述は先頃マイナーチェンジを行われた6代目ゴルフ前期型につ射手座 、2ヶ月、1,500キロ余り乗り手放したのであるが、その間に感じたことを書き留めてみます。

①DSGトランスミッション
 以前にも記したことであるが、7速DSG(DCT)トランスミッションの使用感は大いに興味の持たれるものでした。しかし、特に段差などで抵抗のある条件下における前後発進は、スムーズネス感やコントローラブル性において、またまだの感を持ったのも事実です。
 このDSGについては、先頃サービスキャンペーンとしてプログラムの書き換えが現在行われています。手放す直前にプログラムをアップデートし、さほど走り込まない内に手放す結果となり正確な評価は難しいのですが、通常発進においても、僅かにジャダー気味の振動を感じていたのですが、僅かにスムーズネス感は向上した様です。

②エンジンと燃費
 当該車はハイライン仕様で、1.4Lエンジン+スーパーチャージャー+ターボチャージャが付加された、直噴エンジンです。前評判で市街地走行でも15km/L程度は伸びるのかと期待していましたが、余りにもGo、Stopの多い短距離走行の繰り返しが多いという条件もあったのでしょうが、8km/L程度の燃費に留まりました。ただ、装備の瞬間燃費計で郊外の幹線路を60km+αで7速巡航走行していると25~30km/Lと表示されることから、この様な条件が多い走行条件では大幅に燃費は向上する余地があるのでしょう。
 エンジンの騒音、トルク感などは、十分なもので、僅か1.4Lエンジンのクルマに乗っているという感じはありません、また、エンジンマウントインシュレーターおよび室内の透過音遮断性に優れていて、非常に静かなエンジンと感じました。

③ボデー
 個人的趣向ですが、そのそもゴルフの様なハッチバック車はスタイリング的に好みでないのですが、このゴルフを乗って見てもその思いに変わりはありません。気になったのは、凹凸路とか路面のギャップでドアサッシュ廻りの軋み音(ぎしぎし音)は気になったところです。原因はボデー剛性が低い故でなく、ドアの取り付け剛性もしくはサッシュ部の剛性が低い故に生じているのであろうと想像しています。ゴルフと云えば、初代や2代目などで、当時の国際車に比べ驚くべき高いサッシュ剛性を持っていたことを知っているだけに、この結果にはこれがこのクラスの世界のベンチマークたるクルマなのかと正直がっかりしたのです。

④その他
 ハイライン仕様ということで、17インチホイールに結構太いタイヤをはいています。旋回速度も必用十分以上なものを有しています。しかし、このクルマで旋回しても、ちょっと飛ばしても、まったく気持ち良さがないのです。これは個人的趣向になるのでしょうが、BMWの味付けするFR車で感じられる「走る喜び」みたいなものが感じられないのはまったく残念なところです。

⑤追記
 構造面の話しになりますが、先回ゴルフ5では各ドアのアウターパネルをインアーパネルにボルト付けする構造だったはずですが、新型では従来同様のインアーパネルにアウターパネル端部を巻き付ける(ヘミング加工)一般的な構造に戻っています。
 VW・アウディ社では、スポット溶接(点溶接)に変わる新たな溶接として線溶接(レーザービーム)を多用していると聞きます。具体的に何処かは不明ですが、最近のVW車のルーフパネルはサイドパネルとルーフパネルのスポット溶接箇所を覆うモールディングがなく、この辺りに利用されているのだと推察しますが、外観上から観察する限り、そのことを示す痕跡は見当たりません。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。