私の思いと技術的覚え書き

歴史小説、映画、乗り物系全般、事故の分析好きのエンジニアの放言ブログです。

AIの未来

2018-10-29 | 技術系情報
 AI(人工知能)だとかIT革命だとか云われている現世ですが、間違いなくコンピューターとその通信ネットワーク社会は、100数十年前のジェームズワットが切り開いた産業革命を遙かに超えて世を変化させていくのでしょう。その様な変化は、既に様々なところで始まっていることは誰もが感じていることでしょう。

 しかし、現時点で名称こそAIと呼称するものもありますが、完璧なAIというのは生まれてはいないませんが、近い将来完全無欠のAIは実現するのでしょう。しかし、この完璧AIに対する危険性を、様々な著名人が警鐘する発言をしています。今年亡くなってしまった天才的科学者であったホーキング博士だとか、マイクロソフトのビルゲイツ、テスラモータースのイーロンマスクなどの著名人達などです。それ以前から、未だコンピューターテクノロジーはまだまだ初期段階にであった1960年代に作られた「2001年宇宙の旅」という映画では、宇宙船を統合制御するHALというコンピューターが、乗組員の意志を読み取り妨害したり殺害する場面が描かれています。それとか何作か作られたターミネーターシリーズでは、未来の人類が機械に滅ぼされようとするという未来世界が物語のベースになっていることが読み取れます。

 ことほどAIの未来に不安を持つ現在ですが、現時点でも様々な問題が垣間見えているのです。それは、完全無欠のAIでこそないものの、複雑もしくは広範囲を統合制御する現状のコンピューターシステムは、感情こそなく、単にプログラマーが記述した何千、何万行というプログラミングコードに沿って動作する訳です。しかし、そのプログラムコードの、たった一行のプログラムコードの誤りが、もしくは想定したアルゴリズム(課題処理の手順)の誤りが、予想もしなかっった不具合として表出する局面は数多くあります。これらの欠陥は、バグなどと呼ばれ、適宜ソフトウェアの修正により改修されていますが、そもそもハードウェア側の問題に帰していて、ソフトウェアで改修できないなんていう問題でも、さも直ったの如く処理されているという問題が内在している様にも感じられます。

※写真
 2001年宇宙の旅で、HALに隠れてポッド内でHALを止めるしかないと相談しているのを唇の動きで読み取られてしまうシーン。その後、妨害されてしまう。

追記
 昨今のハードウェアは、ソフトウェアで制御されているものが極めて多くなりました。その様な中、ソフトウェアの技術進歩に伴いハードウェアは変わらず機能アップするという局面は理解できますし、利用者として恩恵を感じるところです。ところが、本来ハードウェアとして要求される仕様を持ちながら、恣意的にソフトウェアで機能制限を掛けており、ペイオンした場合のみ新たな機能を付加させるという考え方の製品も結構見かけますが、心理的に抵抗を感じるところです。つまり、サプライヤーはそのとき成立したハードウェアの最大性能(もちろん十分な安全余裕を持った)を追求するためにソフトウェアを設計するのが当然のモラルだと勝手に思っていたことにあるのです。しかし、もしかすると、今や先にソフトウェアのコンセプトがあり、それにあわせたハードウェアを設計するという優先順位が反転しているのかもしれません。

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