私の思いと技術的覚え書き

歴史小説、映画、乗り物系全般、事故の分析好きのエンジニアの放言ブログです。

何処かで見た光景

2011-05-14 | コラム
 最近のこと、我が地近在の某市にて、この都度新規オープンしたという観光施設を友人と見に行く機会がありました。
 いやー、立派な施設です。いったい、総工費が幾ら要したのかと野暮なことを思いながら、内部を見学しました。すると、自衛隊と演習場の歴史とか、自衛隊讃歌みたいな展示がやけに目に付きます。
 ここまで読んでもらって判る通り、ここは自衛隊演習場近くの地域に立地し、国からの金が、市や演習場の地主(個人とか財産区と呼ばれる団体)に落ちているのです。そして、今回建設の施設も、かなりの高額が箱物を立てることを条件として支払われているのでしょう。
 今回の見学施設も、いわゆる箱物行政の典型例と感じます。色々と批判は浴びても、何処かで見た光景が相も変わらず続いているなあと実感せざるを得ませんでした。
 想像するに、沖縄の基地周辺だとか、今大きな社会問題となっている全国の原発周辺も同様の、箱物は誠に多いことでしょう。
 ただ、箱物すべてを否定するつもりはありません。古くからある文化財を復元してとか、歴史的ないわれなどに基づいた価値ある建物や、博物館、資料館などは見る価値を感じます。
 そんな中、今や地方財政が圧迫された地では、貴重な地方の文化財を収蔵した資料館が、維持管理費が捻出できず、閉館の憂き目となるところも増えているやに聞きます。矛盾が目立つ出来事と感じます。



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