私の思いと技術的覚え書き

歴史小説、映画、乗り物系全般、事故の分析好きのエンジニアの放言ブログです。

台湾でM7超の地震 沖縄に一時津波警報…日本で相次ぐ地震との関連は? 専門家に聞く

2024-04-05 | コラム
台湾でM7超の地震 沖縄に一時津波警報…日本で相次ぐ地震との関連は? 専門家に聞く
4/3(水) 19:42配信 テレビ朝日系(ANN)

 大きな被害が出ている台湾の地震ですが、今後、日本への影響はあるのでしょうか。地震学が専門の東京工業大学・中島淳一教授に聞いていきます。

■内陸型の地震なのに…なぜ津波警報?
Q.まず今回の地震について、どのように発生したと考えていますか?

中島教授
「今回の台湾というのは、東側の海のプレートが西側にある陸のプレートに衝突している場所です。そのプレートの衝突によって内陸にある断層が動いたというのが今回の地震のメカニズムになります」

Q.台湾ではプレート同士が衝突をしている。今回の場合はこの内陸側の地震ということでしょうか?

中島教授
「今回は衝突に起因する内陸側の地震といえます」

Q.東日本大震災のような海溝型地震とは別ということでしょうか?

中島教授
「海溝型地震は海のプレートと陸のプレートの境界で発生する地震ですので、今回はそれとは違ったタイプの地震となります」

Q.海溝型と内陸型だったら津波の影響というのはどう違ってくるんですか?

中島教授
「海溝型というのは基本的に海の下でプレートが動きますので、同じ規模の地震であるならば、海溝型地震の方が大きな津波が発生します」

「海溝型地震の方が大きいけれども、今回は内陸型地震でも津波が発生したということです」

Q.今回、内陸型の地震であったにもかかわらず、津波警報が出たのはなぜでしょうか?

中島教授
「津波警報というのは基本的には最悪のケースを想定して発表されます。気象庁は事前に地震の規模と場所に応じて、どういった津波が予想されるかというのを計算してあります。今回はそれに基づいて規模と場所から、3メートルの津波警報を発出したと考えています」

■年明けから頻発する日本の地震と関連は?
 では、日本との関連についても見ていきます。

Q.今年に入ってからは能登半島地震、それから千葉でも群発地震などが起きていますが、今回の地震との関連性はどのようにご覧になりますか?

中島教授
「今回の地震は台湾ということでかなり距離が離れています。たしかに日本列島で最近地震が多いなと感じる人も多いと思いますが、基本的に関係はないと考えていいと思います」

Q.今回の台湾の地震が今後、日本を含め他の場所で地震を誘発する可能性はあるのでしょうか?

中島教授
「実際に大きな地震が起こるとその周辺でちょっと力のバランスが変わって、それなりの規模の地震が誘発されることはあります。しかし、今回は遠く離れていますので、少なくとも本州のどこかで今回の地震を原因として、別な地震が誘発されるという可能性は非常に低いと考えられます」

Q.離れている所だったら大丈夫ということですが、どのくらい離れていたら影響は心配ないと考えてもよいのでしょうか?

中島教授
「地震の規模にもよりますが、今回のマグニチュード7台なかばの地震であると、例えば50キロ、100キロ程度かと考えられます」

Q.沖縄本島のあたりまで?

中島教授
「そこまでではないです。台湾周辺が、注意が非常に必要な場所といえると思います」

Q.今後はどういった注意が、より必要になってくるのでしょうか?

中島教授
「今後1週間から1カ月程度は同程度の規模の地震が発生する可能性がありますし、もし海側で地震が起こった場合には、規模が小さかったとしても、大きな津波になる可能性もありますので、引き続き地震および津波に注意してほしいと思います」

 今回の地震と、最近の日本の地震との関連はないということですが、注意は続けていかなくてはいけないということですね。

(スーパーJチャンネル「newsのハテナ」2024年4月3日放送)テレビ朝日


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。