団塊世代の人生時計

 団塊世代として生きてきた「過去」、「現在」、そして「未来」を、自分自身の人生時計と共に綴り、「自分史」にしてみたい。

悪しき慣習てんこ盛りの「人事」

2021-02-12 11:19:14 | 社会

悪しき慣習てんこ盛りの「人事」

2021年02月12日(金)

 

 悪しき慣習てんこ盛りの「人事」とはこのことでしょう。「てんこ盛り」とは、①密室談合、②もたれ合い、③院政、④ボス支配、⑤私物化ということです。

 

 五輪組織委員会の森会長が「辞任」しました。

 


 12日の朝日新聞です。

 

 記事によると、(川淵氏を)「森会長が高く評価し、後任を託す形となった」とあります。スポーツ評論家の二宮氏によると、森会長が川口氏と話し合って決めたということです。まぁ、言ってみれば、戦犯で裁かれる人間が後継指名をしたっていうことです。→これあり得ないでしょ! 会長の選出は、会の理事の互選によるものですので、正に「密室談合」で後継指名が行われたのであります。

 

 二宮氏によると、森氏は川淵氏との信頼関係が強いということです。「密室」でどのような話が行われたのか、誰も分りませんが、森氏「私を相談役にしてね」、川淵氏「私を会長にしてくださったのですから、そりゃ、当然ですよ。今後も影響力を発揮してください」なんて、当然推察できます。正に「もたれ合い」であり、「院政」であります。

 それより何より、選ばれてもいない段階で、会長にするだの相談役にするなどと言いたい放題で、私物化の典型であります。

 

 世耕自民党参院幹事長は、森氏のことを「余人をもって代え難い」と言っています。・・なことある訳ありませんです。組織で仕事をしていますので、極端なことを言いますと、森氏が突然死んでしまったら、五輪が開催できなくなるってことになりますか?→あり得ません! そもそも、組織内に余人を持って代え難いという人物を置いたり及び組織運営をするのは、危機管理という面で0点であります。組織の中の誰でもそうですが、居なくなっても組織運営できるような組織にするのが危機管理の要諦であります。

 何故、私がここまで組織運営についてくどくど言うかと言うと、自らの体験があったからなのです。もっとも、組織委員会の会長と私ごときが就いていた職では、雲泥の差があるのですが、組織の原理原則という点においては同じです。

 実は、私は、6カ月間研修ということで組織を離れていたことがあったんですね。・・で、帰ってみて、何ら問題なく組織運営が行われていたんです。私ゃ、愕然としました。私って要らなかったということであります。(笑) 組織って、誰か居なくなったら、アメーバのように誰かの手や足が出てきて、組織を支えるような働きをするものです。組織って、私ゃ生き物だと思っています。

 結局、「余人をもって代え難い」というのは、本質は「ボス支配」ということです。

 

 この朝日の記事ですが、マスゴミと言わざるを得ません。会長の選出は理事の互選によるものだという説明もないし、上記のような「密室談合 もたれ合い 院政 ボス支配 私物化」といったことについて論評もありません。

 

 私は、このような形で人事が行われることは、森女性蔑視発言同様、許されざる問題と思います。いずれ野党から追求されることになるでありましょう。

 

 コケにされた理事達がどのような反応を見せるかも見物であります。「コケにされた」とは、あなた達の投票権って実質的にはないと言われているということであります。誰一人、批判できないのであれば、「理事」の肩書きではなく、「わきまえる理事」にしたらよろし!(ハハハッ)

 

 

(追伸)

 私は、年齢・性別で人事の敵不適を論じるのは間違いと思いますが、この83歳から84歳高齢男性へのバトンチェンジは、海外から批判が出ることは必至と思います。

 

 

コメント
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