団塊世代の人生時計

 団塊世代として生きてきた「過去」、「現在」、そして「未来」を、自分自身の人生時計と共に綴り、「自分史」にしてみたい。

自動車業界調査

2013-02-12 18:05:51 | 
                        自動車業界調査

                                                   2013年2月12日(火)

 KPMGがグローバル自動車業界調査を行っています。
 「KPMG」とは、監査や財務、アドバイザーサービスを提供する会社で、オランダに本部があります。
 自動車メーカー、サプライヤー、自動車レンタル会社、新素材や電気部品のサプライヤーなど7業種で、事業本部長が50%、部長クラスが35%、課長クラスが10%、最高経営者等最高幹部が5%の回答の構成率となっています。

 2018年までのグローバル・シェアの動向予測を出しています。


 本題に入る前に、ヨーロッパの会社ということで、「ヨーロッパ贔屓のバイアスがかかっている」と感じましたが、それはともかくとして、やはりというか当然というかVWとトヨタの対決となっています。


 以下、上位メーカーの結果を載せますと、


                下降      上昇

・1位      VW      △3      81
・2位      BMW     △5      70
・3位      BAIC     △5      70
・4位      トヨタ    △7      68
・5位      現代     △14     61
・6位      SAIC    △10      61
・7位      FAW     △9       53
・8位      Geely    △11      51
・9位      日産     △14     50   (なぜかルノーは含まれていません。)
・10位      タタ     △20     50


 BAICとか見慣れないメーカーがありますが、多分中国と思います。


 他に注目のメーカーは、

・14位      フォード   △23     44
・15位      GM      △23     44
・16位      ダイムラー  △15     41
・19位      ホンダ    △23     34
・24位      スズキ    △29     29
・25位      マツダ    △26     29
・26位      三菱     △33     23
・27位      スバル    △34     19


 一応の目安として、上昇から下降を差し引いて数字が+で大きい方がシュアを大きく伸ばすと予想されるということです。
 反対に、上昇から下降を差し引いてマイナスになるとシェアを落とすと予想されるということでしょう。


 冒頭に、「バイアス」がかかっているのではないかと書きましたが、私は、ホンダに対する評価が低すぎると思います。 
 ホンダがダイムラーの下位になることはないと思います。

 また、スバルは弱小メーカーながら、水平対向エンジンと4WDで特色を発揮すると思います。・・と書きましたが、新興国で弱いので、シェアの拡大はやはり難しいでしょうね。 


 同調査によると「購入者の最大の関心は燃費」で、「今後5年間の消費者ニーヅの動向を聞くと、プラグインハイブリッドの期待感が最も高く、電気自動車は燃料電池車よりも期待感が低い。このため当面の投資すべき分野を聞いたところ、自動車メーカーやサプライヤーの24%がプラグインハイブリッド技術と回答しており、純粋バッテリー電気自動車の8%を大きく上回っている。」とあります。


 私はこの調査での「プラグインハイブリッド」の中には、普通のハイブリッドも含まれていると思いますが、ハイブリッド技術を持つトヨタの優位性が伺われます。ただし、トヨタはハイブリッドのコストをもっと削減する必要があると思います。
 今度の新型クラウンでは、ハイブリッド車がガソリン車に対して約80万円高(私独自の試算)となっています。これでは燃費が良くてももガソリン代のモトを取ることは難しいでしょう。少なくとも、半分程度にしなければ、確実な優位性があるとは思えません。


コメント
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