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 団塊世代の人生時計

 団塊世代として生きてきた「過去」、「現在」、そして「未来」を、自分自身の人生時計と共に綴り、「自分史」にしてみたい。

義足のランナー

2008-05-27 17:12:02 | Weblog
                義足のランナー

                         2008年5月25日(日)作成

 南アフリカのオスカー・ピストリウスという義足のランナーが、北京五輪への出場が可能になったという。

 ピストリウス選手は、生まれつきの障害があり、1歳前に両膝から下を切断している。
 アテネ・パラリンピックで、二百㍍金メダルを獲得し、百㍍など三つの世界記録を持っている。

 彼が使用するカーボン繊維製の義足が、健常者に比べ、推進力を与えるということで、国際陸連は参加を認めていなかった。しかし、彼はCASというスポーツ仲裁裁判所に判断を仰ぎ、「有利とはならない」ということで、出場が可能となったのだ。

 しかし、出場できるとは限らない。北京五輪に出場するためには、参加標準記録を突破しなくてはならない。彼が目指している四百㍍は、45秒55。そして彼のベストは46秒56だ。あと少しだ。
 1600㍍リレーも目指しており、自国の選考会で上位に入る必要がある。

 結果はどうなるか分からないが、仮に出場が決まったら、身体障害者を含め全ての障害者に、大きな励ましになるだろう。


 ところで、障害者に対する差別意識は、少なくなったとはいえ、以前根強いものがある。
 私が、障害者対策を担当していた人から聞いた話であるが、障害者に対する差別意識が強い人間ほど自らが障害になった場合の「ショック」が大きいという。つまり、差別する側から差別される側に「転落」したように感じるのか。

 私のブログにも、精神障害者に対する差別意識を感じるような「コメント」を投稿する人があった。

 オスカー・ピストリウス選手の活躍は、こうした差別・偏見を持つ人たちの意識をも変えるものになることを、私は確信している。
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