エアーカー
2008年5月23日(金)作成
「エアーカー」というのを、初めて知った。私は、自動車に関しては、多少とも知識のある人間だと自負していたが、それが打ち破られた。
5月24日付けの「週刊東洋経済」によると、インドのタタ自動車がエアーカーを1年以内にインドで発売するという。
エアーカーは、圧縮空気によりピストンを動かし、それを動力とするというものだ。何のことはない。今のガソリンエンジンの、ガソリンを燃やしてピストンを動かすという工程を、圧縮空気で替えるというものだ。
先の「週刊東洋経済」によると、圧縮空気だけで、100kmの航続距離があり、補助エンジンを使うとそれが800kmまで延びるという。
しかし、私はにわかには信じ難い。自動車には、瞬発力が必要で、その時に凄まじいエネルギーを必要とするのだ。エアーカーがそれに対応できているとは思えない。
私は、これはタタ自動車一流のプロパガンダだと思う。タタ自動車は、後発の自動車メーカーとして、目立たなければならない。
発表されているスペックを見ると、全長3.4m、全幅1.65m、全高1.7m、重量320kgという。確かに、特に重量は特筆すべきものがある。しかし、安全基準からして、到底先進国の基準を満たすものとは思えない。これは、インドの固有の事情で許されるものだと思う。
しかし、しかしである。今全世界の自動車メーカーが「タタ自動車」に注目している。それは、コストである。タタ自動車は「ナノ」という日本円で28万円の自動車を発売するという。日本で売り出されても、全く脅威ではないが、所得水準の低い新興国でこれが爆発的に売れるようだと、世界の自動車メーカーの勢力図が変わるかも知れない。
トヨタを初め、世界の自動車メーカーはタタ自動車のこれからの動向に注目している。
たったの一社ではあるが。
2008年5月23日(金)作成
「エアーカー」というのを、初めて知った。私は、自動車に関しては、多少とも知識のある人間だと自負していたが、それが打ち破られた。
5月24日付けの「週刊東洋経済」によると、インドのタタ自動車がエアーカーを1年以内にインドで発売するという。
エアーカーは、圧縮空気によりピストンを動かし、それを動力とするというものだ。何のことはない。今のガソリンエンジンの、ガソリンを燃やしてピストンを動かすという工程を、圧縮空気で替えるというものだ。
先の「週刊東洋経済」によると、圧縮空気だけで、100kmの航続距離があり、補助エンジンを使うとそれが800kmまで延びるという。
しかし、私はにわかには信じ難い。自動車には、瞬発力が必要で、その時に凄まじいエネルギーを必要とするのだ。エアーカーがそれに対応できているとは思えない。
私は、これはタタ自動車一流のプロパガンダだと思う。タタ自動車は、後発の自動車メーカーとして、目立たなければならない。
発表されているスペックを見ると、全長3.4m、全幅1.65m、全高1.7m、重量320kgという。確かに、特に重量は特筆すべきものがある。しかし、安全基準からして、到底先進国の基準を満たすものとは思えない。これは、インドの固有の事情で許されるものだと思う。
しかし、しかしである。今全世界の自動車メーカーが「タタ自動車」に注目している。それは、コストである。タタ自動車は「ナノ」という日本円で28万円の自動車を発売するという。日本で売り出されても、全く脅威ではないが、所得水準の低い新興国でこれが爆発的に売れるようだと、世界の自動車メーカーの勢力図が変わるかも知れない。
トヨタを初め、世界の自動車メーカーはタタ自動車のこれからの動向に注目している。
たったの一社ではあるが。