姥捨て山
2008年5月24日(土)作成
児童文学者の松谷みよ子さんは言う。
全国各地で民話や伝承の形で伝わっている「姥捨て山」は、「棄老」という悲劇だけでなく、長い人生を生きてきたお年寄りの深い知恵を大切にするという先人の思いも込められている、と。
民話のあらすじ・・。
年をとって働けなくなくなった60歳以上のお年寄りを山へ捨てなければならないきまりがある国がありました。
ある息子が、泣く泣く年老いた母親を背負い、山に捨てにいきました。
山奥に置いて帰ろうとする息子に母親は声をかけます。「お前が道に迷わないように、木の枝を折って落としておいた。たどって帰りなさい。」それを聞いた息子は、母親を家にかくまうことにしました。
しばらくすると、隣国が「灰で縄をなえ。さもないと攻め込む」と難題をふっかけてきました。息子からこのことを聞いた母親は「藁でかたく縄をなって焼きなさい」と解決法を伝授。息子は言われたとおり殿様に伝え、国の危機は回避されました。
「褒美は何がほしい?」と聞かれた息子は、かくまっている母親から聞いたと話しました。殿様は、お年寄りの知恵の大切さに気づき、それからはお年寄りを大事にする国にしていったのです。
最近、「姥捨て山」という言葉をよく聞く。75歳以上の高齢者を差別する「後期高齢者医療制度」を告発する言葉としてだ。
現在の為政者には、この民話のお殿様のように、高齢者の知恵を大切にするという「知恵」は働かないのか。
「後期高齢者医療制度」は、明らかに社会保障制度の後退である。
改めて、憲法を見てみよう。
日本国憲法
第二十五条 すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する。
2 国は、すべての生活部面について、社会福祉、社会保障及び公衆衛生の向上及び増進に努めなければならない。
(関連ブログ)
・後期高齢者医療制度(2008-03-12)
・長寿医療制度(2008-04-03)
・「後期高齢者医療」 誰が決めたのか?(2008-04-15)
・後期高齢者医療の保険料(2008-05-20)
2008年5月24日(土)作成
児童文学者の松谷みよ子さんは言う。
全国各地で民話や伝承の形で伝わっている「姥捨て山」は、「棄老」という悲劇だけでなく、長い人生を生きてきたお年寄りの深い知恵を大切にするという先人の思いも込められている、と。
民話のあらすじ・・。
年をとって働けなくなくなった60歳以上のお年寄りを山へ捨てなければならないきまりがある国がありました。
ある息子が、泣く泣く年老いた母親を背負い、山に捨てにいきました。
山奥に置いて帰ろうとする息子に母親は声をかけます。「お前が道に迷わないように、木の枝を折って落としておいた。たどって帰りなさい。」それを聞いた息子は、母親を家にかくまうことにしました。
しばらくすると、隣国が「灰で縄をなえ。さもないと攻め込む」と難題をふっかけてきました。息子からこのことを聞いた母親は「藁でかたく縄をなって焼きなさい」と解決法を伝授。息子は言われたとおり殿様に伝え、国の危機は回避されました。
「褒美は何がほしい?」と聞かれた息子は、かくまっている母親から聞いたと話しました。殿様は、お年寄りの知恵の大切さに気づき、それからはお年寄りを大事にする国にしていったのです。
最近、「姥捨て山」という言葉をよく聞く。75歳以上の高齢者を差別する「後期高齢者医療制度」を告発する言葉としてだ。
現在の為政者には、この民話のお殿様のように、高齢者の知恵を大切にするという「知恵」は働かないのか。
「後期高齢者医療制度」は、明らかに社会保障制度の後退である。
改めて、憲法を見てみよう。
日本国憲法
第二十五条 すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する。
2 国は、すべての生活部面について、社会福祉、社会保障及び公衆衛生の向上及び増進に努めなければならない。
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