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 団塊世代の人生時計

 団塊世代として生きてきた「過去」、「現在」、そして「未来」を、自分自身の人生時計と共に綴り、「自分史」にしてみたい。

広島交響楽団第279回定期演奏会

2008-05-15 23:05:57 | 音楽
             広島交響楽団第279回定期演奏会

                         2008年5月15日(木)作成

 ブルックナーは、金管の咆哮にエクスタシーを感じる。

 今日5月15日、広島交響楽団第279回定期公演が、広島厚生年金会館であった。
 一曲目は、シューマンのピアノ協奏曲で、ピアノは、若林顕。私はこのピアニストは知らない。
 ホールのせいか、ピアノの中高部と低部の音のつながりが、ちぐはぐな感じがした。

 メインは、ブルックナーの第4番「ロマンティック」だ。
 出だし、ホルンがやってしまった。ひっくり返るのだ。今日のホルンは、終始調子がよくなかった。しかし、それでも演奏終了後、指揮者が最初にホルン奏者を立たせて紹介した。ホルンの難しい曲なのだろう。

 私が一番感じたのは、第2楽章だ。ブルックナーにこんな叙情的な部分があるとは、今まで気付かなかった。しかも、その主役はビオラだ。ビオラが旋律を奏で、他の弦は第一ヴァイオリンを初めピチカートで拍子を取っているのだ。
 平生、ヴァイオリンとチェロの間にあって目立たないビオラであるが、少なくとも、第2楽章は「主役」だった。
 この曲、ビオラ奏者は、平生の実力を発揮するための練習が大変だったろう。人間でも、平生目立たないが、いざという時、実力を発揮するのは、「かっこ良い」。

 しかし、ブルックナーはやはり、金管だ。弦の分厚い旋律に乗って、乾き気味の金管楽器が咆哮すると、戦慄が走る。
 終楽章のクライマックスは、圧巻だった。私は99%燃焼した。マイナスの1%は、金管の調子が良くなかったことだ。

 指揮者は、何処のドイツのヘンリク・シェーファー。演奏のし易い、指揮棒だった。

 広響との付合いは、約40年で、妻とのそれ以上だ。しかし、臨席の妻を見ると、それ以上の付合いに思えた。
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