goo blog サービス終了のお知らせ 

 団塊世代の人生時計

 団塊世代として生きてきた「過去」、「現在」、そして「未来」を、自分自身の人生時計と共に綴り、「自分史」にしてみたい。

焼サバ

2008-05-10 10:34:10 | 食べること
                  焼サバ

                         2008年5月10日(土)作成

 サバは今や高級魚である。
 今年の2月16日、広島市内のFデパートで開催された「大分県物産展」では、「関サバ」の開きが何と、1枚6,000円!
 大振りなサバで、見るからに美味しそうではあったが、「関サバ」とは「関」係のない普通のサバの開き(少々小振り)が630円だったから・・、この「格差」はとても買えない。
 ひょっとして、「さばを読む」という発想はありはしないか?

 サバの特徴として、様々な食べ方がある。
 刺身、塩焼き、煮付け、酢〆、ぬか漬けのへしこ・・。なれ寿司というのもある。

 物好きにも、1999年7月、滋賀県の朽木村に、サバのなれ寿司を食べに行った。醗酵学の権威である東京農業大学・小泉武夫教授が、TVで紹介していて、どうしても食べたいと思った。
 朽木村は、若狭湾と京都を結ぶ「サバ街道」にあり、サバは鮮度が落ちやすいので、昔から保存食として作られていたものだ。
 あまり沢山食べられるものではないが、醗酵して酸っぱくなっており、唾液を搾り出す効果があるようだ。赤ワインも唾液を搾り出す効果あるから、一緒に食べるとどうなるのだろう。

 私の叔母が作ったサバ寿司は絶品であった。酢〆したサバをのせた酢飯を2段重ねにし、上に重石を乗せ、空気の層を作らないようにする。そして、ポイントとして「一晩寝かす」。

 JR木次線の木次村(島根県)で「焼サバ」を売っている。広島市内の、とある食堂のおかみさんが、この焼サバのことを話していたのを聞き、またしてもどうしても食べたいと思った。2001年当時はオートバイに乗っていたので、気軽にすぐ行けた。木次駅前の食堂で、この焼サバのチラシ寿司を食べたが、今でもその味を思い出すことができる。

 それ以来、近くを通るたびに買うことにしている。
 この5月4日、鳥取県の羽合温泉に行った帰りに木次に寄った。
 何時も駅前商店街の鮮魚店で買っているが、この日は生憎休みだったので、道の駅「さくらの里きすき」で買った。どうした訳か、木次の焼サバは何も味付けをしていない。料理の素材としてお使いなさい、ということかもしれないが、やはり塩焼きの方が美味しいと思う。
 一本850円だったが、ちょっと高い。駅前鮮魚店では750円だったような気がする。

 サバは昔に較べると、随分高くなった。しかし、その味・栄養等の実力からすれば、十分リーズナブルだ。
 生活保護受給者が、塩サバばかり食べてお金を貯めた「塩サバ訴訟」というのがあるくらいだから、サバは栄養が良くてその割には安いのだろう。


(写真)道の駅「さくらの里きすき」の「焼サバ」。2008年5月4日撮影。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする