ミャンマー・日本語学校ブログ

ミャンマーでの生活、教育、ビジネスなど
ヤンゴン在住12年の作者がお届けします。

プリペイド携帯電話、フィーバー続く

2008年12月24日 | ミャンマーでの生活

携帯電話用の使い捨てSIMカードが発売されて1週間になろうとしている。

ヤンゴン市内でも発売され、1時間利用できるSIMカードが定価20FEC(約22000チャット)のはずなのに、例によって間にブローカーが入りプレミア価格35000チャット(一時的に40000チャット)となっている。

このカードを販売している店の前には長蛇の列が出来て、押すな押すなの大盛況だそうである。

ついに在庫がなくなるとトーキン(整理券)が配られ、頭金を払って登録する予約販売になってしまったとか。

しかし、この使い捨てSIMカードは果たしてお得なのだろうか?
冷静によく考えて見ると、どんなメリットがあるのかよくわからない。

第一、通話料がバカ高いのである。
販売価格を35000チャットとすると、1時間(60分)しか使えないのだから、1分間当たりの通話料は583チャット(約50円)!

もちろん、携帯電話本体は含まれていないから、その費用(8万チャット~)も必要になる。

日本でさえ、こんな高い通話料を払う人なんていない。

しかも、このカードはチャージすることもできないそうだから、1時間話すだけでゴミになってしまう。

おしゃべり好きの女の子が喜び勇んで友達に携帯を使って電話したとする。

「もしもし、アタシ....
あのねえ、アタシ携帯電話ゲットしたのよ。すごいでしょ....
カードは使い捨てでね、すごく安いのよ。たった20FECなのよ.....
それでね、アタシの携帯電話番号、教えてあげるから、メモしてくんない。
え~と、え~と、聞いている? 番号はね、○○○○○○○。
わかった?もう一度言うけど、○○○○○○○なのよ。
今度、そっちからかけてくれない?」

というような調子で一人につき10分ずつ6人の友だちに電話したとすると、もうこれで60分終わってしまう。

せっかく教えた電話番号には一度もかかることなくゴミ箱行きとなってしまうことになる。

この使い捨てカードはどんな目的で使おうとしているのか全然わからない。

ただ、海外から短期の出張でやって来るビジネスマンにとっては便利かもしれないが....

昨日の授業中、生徒たちに
「今、話題になっているSIMカードが欲しいですか?」
と質問すると、誰一人として欲しいという生徒はいなかった。

生徒たちはよくわかっているのだろう。

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