最近、ヤンゴン市内では様々な生活物資の価格が下がっている。
原因はいろいろあるだろうが、まず第一に世界的金融恐慌による原油価格の暴落が挙げられる。
ヤンゴン市内の
ガソリン価格は毎日、下がっている。
家の発電機を動かすために昨日、外の闇屋で買ったところ、1ガロン=3100チャット。
(1ガロン=4.5リットル)
去年のサイクロン後は一時1ガロン=12000チャットを記録し、その後5000チャット代がずっと続いていたが今年になって3000チャット代になり、ずいぶん安くなったと実感できる。
(今は最も高いときの約4分の1ですね!)
一部の闇屋では2800チャットと破格値になっているとか。
次に
米。
先日のブログに書いたように、新米が出回っているために価格がぐっと下がっている。
最高級銘柄のポーサンムエーは先月、古米で1ビー(約2キロ)で1500チャットだったが、今は新米で1000チャット。(33%↓)
ある銘柄は650チャットというのもある。
ミャンマー政府は今、米の輸出を奨励している。
サイクロン後、米が足りなくなるという噂が広まったが、杞憂に終わった。
食用油も安くなっている。
ミャンマーではピーナッツ油が一般的であるが、去年の5月、1ベィッター(約1.65キロ)で5000チャットだったのが、今は3100チャット。(38%↓)
(↑の写真)
以前のブログにも書いたように、中国から大量に入ってきた
りんごのおかげで安く美味しいりんごが食べられるようになっている。
現在の価格は3個で500チャット(1個=167チャット、だいたい15円)
これはミャンマー産の甘いみかん(1個=200チャット)よりも安い価格で、みかんよりりんごのほうが安いという現象が起きている。
(↑の写真)
ミャンマー人大好物の
モヒンガー(米緬に魚でとった出汁をかけて食べる)が以前は300チャットだったが、路上のモヒンガー売りでは100チャットになり、大賑わいになっている。
原油価格、ガソリン代の値下がりにより、
長距離バスの運賃が2回に渡って値下がりした。
また、長距離輸送の
トラック代も値下がりしているという。
ドルの下落、チャットの安定が続いているので、海外からの輸入食品も安くなっている。
シンガポール製の「日清の出前一丁」
即席めん、550チャットから450チャットに。
キプロス産の100%
オレンジジュース(1リットル)も2000チャットが1700チャットに。
海老、魚の価格も下がっている。
世界不況によって海老は輸出が不調なために国内に回され、それがタブついていると思われる。
世界では金融恐慌→不況→失業者激増など大変な事態になっているが、金融恐慌がむしろ良い影響を及ぼしているのかもしれない。
でも、こんなに下がっていいものだろうか、反動が怖いような.....