手足が非常に長いクモのような体型のヤゴで、頭頂部に角状の突起があります。本州産コヤマトンボの北海道亜種で、湖や大きく水深のある溜池、河川の中流域などに生息しています。最新のトンボ図鑑「日本のトンボ」では、DNA解析の結果、本州産と道内産の個体には差異がほとんど認められないそうです。
道内ではエゾイトトンボと並んで最も普通に見られるイトトンボの1つで、幼虫の尾鰓には明瞭な3つの褐色斑紋があります。道内に生息するイトトンボ類とは簡単に見分けることができますが、同属(クロイトトンボ属)のオオイトトンボやセスジイトトンボとの混生地では注意が必要です。