さこういっぱく

「左後一白」は名馬の証です!

愛馬物語25

2010-07-24 | 愛馬物語
続き:愛馬8頭(ホルダー/1勝、イノセント/1勝、パスワード/1勝、チャプター/未勝利、フォートレス/未出走、ラヴリー/未出走、リベラル/未出走)

2月に漸くラヴリーがデビューの運びとなった。この仔への出資理由は母父Shirley Heightsの1点と言っても過言ではなかった。私は以前ロゼカラーが好きで、ずっと馬券を買い続けたことがあり、そのロゼカラーの父であるShirley Heightsに魅せられるようになったのである。現役時代のShirley Heightsも知らなければ、種牡馬Shirley Heightsもよく分からない。だけど、ロゼカラーのような競走馬をイメージしていた。
母ハイラスは以前産駒がシルクで募集されていたことがある。確か父ラムタラではなかっただろうか?偉く高い値段が付いていたと思う。しかし、ラヴリーは僅か500万円募集。馬体も見ることなく、出資を決めた1頭である。値段も安いこともあり、走らなくても繁殖に上がれるだろうと考えての出資。

天栄時代からそれほど目立った存在ではなく(というよりむしろ水準以下の評価だったかもしれない)2歳デビューには間に合わず、年明けデビューとなった。調教の動きもそれ程よくなく、どちらかといえば叩いて調子を上向かせる厩舎サイドの目論見であったことはすぐに分かった。そしてデビュー戦となる2月13日を迎えることとなる。

その日私はスーツを着て東京競馬場に向かった。口取りをするためである。愛馬の現地応援は何年ぶりとなるであろうか?ソウルフルダンスが散った冬至S以来となる。場所も中山競馬場ではなく、府中であったことが私を競馬場へ向かわせた。指定されたところに行き、口取りの手続きを行なう。そしてパドック。想像していた通りの馬体。スレンダーで一見すると細く映る。鞍上は吉田隼人。調教の動きなどが嫌われてか16頭立て13番人気。パドックで見た感じはデビュー戦となるD1300はとても合いそうにない。しかし、競馬は何があるか分からない。可能性を信じレースを待つ。

レースは殆ど記憶に残っていないが、後方待機から直線はそれなりの伸びを見せたと記憶している。が、しかし、現実は勝ち馬からかなり離された10着で、私の口取りも泡と消えた。予想はしていたことであり、特に悔しさもなかった気がする。
この日以来、愛馬の現地応援・口取り申込はしていない・・・次はどの愛馬のレースで実現するのだろうか?

さて、デビュー戦を終えたラヴリーは使い続けるのかと思いきや、放牧へ。10着という結果では文句も言えない。3歳馬は全滅の冬がやってきた。

時は流れ、春。1頭も厩舎にいない状態から徐々に兆しが見え始める。フォートレスが新馬戦が終わった頃に漸く入厩。チャプター・パスワードにも目処が経ち始め、ラヴリーも帰厩の運びとなった。これで3歳馬が全頭揃うことになる。先陣を切ったのは・・・フォートレス。5月の新潟でデビューとなったわけだが、出資に至った経緯も改めなくてはいけないだろう。父にアジュディケーテング 母父にAssertを持つこの仔は、全くと言っていいほど人気がなかった。血統からは確実にダートである。馬体も強調するようなところはなく、この辺りが人気に反映したのかもしれない。ただ、私はどうも気になる存在ではあった。募集締め切り前にシルクに電話し、「一番人気のない仔を一口!」というノリで出資した、後にも先にもこんな選び方をしたことはない。ただ意外性だけは期待していた。

デビューは新潟D1800未勝利戦。鞍上には復活した西田騎手。意外性を信じていたが、全くいいところなく、12番人気12着に敗れた。パスワードやチャプターを見ていただけに、先々は暗く感じられた。その予想は的中し、その後3戦するが、7着が最高着順だっただけで、敢無く引退となる。意外性の「い」の字も見せてくれなかった。まさかそんなフォートレスが地方で活躍するなんて思ってもいなかった。園田競馬に移籍後7勝した。ダート適正が高く、しかも晩成だった。

一方デビュー戦は少しの可能性を見せたラヴリーであったが、その後はフォートレス同様、いいところなく3戦を消化し、9着が最高で引退。思い入れの血統も不発に終わる。繁殖へと願っていたが、上がれなかった。

一方では2歳戦で勝ちあがったパスワード、片鱗を見せたチャプターが何れも復帰戦を迎える。寒かった冬が過ぎ、賑やか過ぎる初夏を迎えるマネーチャイルド厩舎であった。

続く:愛馬8頭(ホルダー/1勝、イノセント/1勝、パスワード/1勝、チャプター/未勝利、フォートレス/未勝利、ラヴリー/未勝利、リベラル/未出走)

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2 コメント

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ラヴリーは (シルクの竜巻)
2010-07-26 17:57:59
ビデオを見て、これは元気な仔だ、走りそうと思って出資したのですが、残念ながら上位に来ることもなく終わってしまいました。トリガーとストレイン、メイジャーにも出資していましたが、色々ありましたね。某大久保翁の老醜を見せつけられたり、メイジャーは地方に出て、重賞を取るはで、シルクの馬を見る目のなさも見せつけられたです。チャプターもその後色々悶議をかましましたね。やっぱり、調教師は選ばなくてはと思います。
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シルクの竜巻さんへ (マネーチャイルド)
2010-07-26 19:43:38
そうなんですよね。ラヴリーはまだしも、フォートレスなどは地方で7勝したくらいですから、中央なら1勝ないし2勝はできていたことでしょう。なんとも残念な結果でした。まあ、地方といえど、愛馬が活躍してくれることは嬉しいことではありますが。トリガーやストレイン、メイジャーももう少しやれた印象があります。なかなか難しいとは思いますが、シルクで中央在籍中にもう少し頑張れるようにしてもらいたいですよね。チャプターは結果的に3勝しましたので、良いほうでしょう。ちょっと脚が弱かったのが痛かったですね。最初は先日お亡くなりになった田所清厩舎だったんですよ~。
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