徒然なる日記

映画、音楽、本からテレビやCMを含めた広告全般の話まで。好き勝手に綴っていきまーす。

晏子

2006年12月25日 | 
全4巻。読み終えました。
他の本と併読してたら、時間がかかってしまいました。



これはたまらん。
グイグイ刺さりまくりでした。
今までで最も影響を受けたかもしれません。
晏子の君主ではなく、国(社稷)に仕えるという感覚が、現代に置き換えて考えた時に大いに役に立ちます。
上のために仕事するのではなく、本当に世のためになるかどうかということ(ユーザーですら越えて)を考えていかねばなりませんな。


【刺さった内容(備忘録)】

・君主は一代、民は永代

・晏子への評
 「正義の論を才気からではなく、心魂から発せられた。
  人は己の正しさに、かえって破滅するものだ。
  希少にも生き残れたら垂明の人となる。」

・礼は庶人に下らず、刑は大夫に上らず。

・善意が昂じて諧謔を解する者は口が悪い。悪意はない。

・無益なことは無意味ではない。むなしいと思われることに真剣に取り組むことに より、かえってその人の純粋さを如実にあらわす。

・人や物を蔑視することは観察に疎漏をきたす

・庶民は政治上の争いの是非はわからない。だから自分たちが尊敬する者の帰趨に よって、その是非を知ろうとする。

・利過ぐればすなわち敗をなす。



かなり勉強になりました。
中国史って名前がたくさん出てきてすぐ混乱するのであまり好きではなかったのです。
が、宮城谷さんのシリーズはすごく読みやすいのです。
以前に出てきた名前でも、再び出てきたら必ずフリガナがついています。
そもそも話自体が分かりやすいこともありますが。

引き続きシリーズを読み漁ろう。
次は「管仲」かな。
年代をどんどん遡ってる。読む順序を間違えたかしら。

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