アラ還のズボラ菜園日記  

何と無く自分を偉い人様に 思いていたが 子供なりかかな?

幻の民サンカ 其の33  有る、サンカの女性の生涯

2015年10月21日 | 近世の歴史の裏側

有る、サンカの女性の生涯

 久保田辰三郎の妻 松島ヒロには戸籍があった 

 昭和四十九年三月作成の謄本には本籍 東京都台東区万年野六〇番地 大正四年(1915)

二月三日 埼玉県北足立郡桶川町八八番で出生と記されている。

但しヒロの出生当時 万年町は東京市下谷区に所属しており いまの台東区北上野に当たる。

また桶川町は現在は桶川市となっている 

 ちなみに下谷万年野は上野駅のすぐ北東側の一角で 昭和の初めごろまでは四谷の鮫ケ橋、芝

の新網町と並んで東京の「三大貧民窟にの一つとされていた街だった。 

 ヒロの母親は松島ステといつたが 本籍 生年その他は不明である 戸籍の父親の欄には何も

書かれていないので ヒロはステのいわゆる私生児として届けられたと思われる その届け出は 

生年とされているときから実に一二年後の昭和二年(1927)のことであった。 

似たようなことは ヒロ自身の子供たちにも行われている ヒロは辰三郎と一緒になる前に、

同じミナオシ仲間のユウジにと呼ばれていた男性との間に男 女 女と三人の子をもうけていた。

すなわち生涯に十人の子を産んでいる。

                                                                 つづく

 



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