ハナミズキも満開を過ぎたようです。
でも、今年になって初めて気づいたことがあります。
今までどうして気づかなかったのか、何を見ていたのだろうと・・・
何かって? それは、ハナミズキの花の開き方です。
最初に、花びらのように見える部分は総苞片(そうほうへん)というガクが変化したものです。
実際の花は内側にある部分で、小さな花の集合花です。
(ここでは総苞片と小さな花をまとめて花としてあります)
1本の木にたくさんの花が咲いているのですが、その中に丸くなった花があるのです。
そのような花が今年はやけに目立っていました。(というか、今までは気づかなかったのかも)
そこで、丸くなっている花を良く見てみると・・・
風呂敷の四隅をつまんで中央に集めたような形をしています。
その花がどのように変化していくのかを追ってみました。
① 4枚の総苞片が中央上部で全部くっついています。(内側の小花を保護しているようにも見えます)
② 対になっている総苞片のそれぞれが離れ始めました。
③ 総苞片全部が離れて、開いていきます。
④ 完全に開きました。
このように先端がくっついていた総苞片が開くので、中央にへこみができたり、その部分が茶色くなったり、切れたりする訳だったのです。
でも、くっついていた部分がどうして茶色くなったりするのかは謎です。
それにしても、今まで何年も全く気づかなかったのもおかしかったのですが、不思議な咲き方ですね。