日々是好日

撮った写真や思っていることなどを気の向くままに書いています。

五島列島 3日目

2020-08-03 07:00:00 | 国内旅行

朝早くから夜遅くまで行動して、なるべく多くの場所を見たり、体験したりするのがツアーの特徴なのに、このツアーはゆったりしていて、朝もゆっくりだった。

五島列島だけの観光で他には行かないからかもしれない。

 

 

この日の日程はまず「蛤浜(はまぐりはま)へ。

ここも夏は海水浴場となるが、そのほかの季節はひっそりとしていて、白い砂浜と遠浅でエメラルドグリーンの海が広がる光景だった。

 

[蛤浜]

 

朝から浜辺の散歩し、次は昨日と同じ教会巡り。

最初に行った教会が「青砂ヶ浦天主堂(あおさがうらてんしゅどう)

ここは小高い丘の上にそびえ立っていて、レンガ造りの教会。

世界遺産には入っていないらしいが、ファサードが赤煉瓦、瓦葺きの屋根に日本らしさを感じた教会だった。

窓から入ってくる光に、あまり派手さがなく、シンプルなステンドグラスがきれいだった。

 

 

 

 

この後は中通島から橋を渡って五島列島最東端の「頭ヶ島(かしらがしま)にある「頭ヶ島教会」の見学。

珍しい石造りの教会だった。

目を引いたのが教会の脇にあった、キリシタン弾圧時の拷問の跡、膝の上に石を載せて拷問したらしく、ドラマなどでは見たことがあるが、実際にあったと思うと・・・

こんな時代も本当にあったのだ。

教会の近くにはキリシタンの墓地もあった。

この教会は随所にツバキをモチーフにした花柄文様があしらわれ、「花の御堂」の愛称もあり、華やいだ内部が特徴的な教会なのだが、何となく暗いイメージになってしまった。

キリシタンというのはポルトガル語で、禁教期よりも前にキリスト教に改宗した人々のことで、キリスト教が禁教とされた時代に信仰していた人を「潜伏キリシタン」と呼ぶらしい。

そしてキリスト教が解禁(黙認)となった19世紀後半以降も、引き続き潜伏キリシタンの信仰を続けた人々のことを「かくれキリシタン」と呼ぶと書いてあった。

世界遺産の名称が「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」というのがこれで分かった様な気がした。

 

[頭ヶ島教会]

 

 

 

[頭ヶ島教会内部]

 

[頭ヶ島教会拷問跡]

 

 

再び中通島に戻り江ノ浜郷にある坂本龍馬の像を見に行った。

この像は「五島祈りの龍馬像」となっていた。

坂本龍馬が亀山社中としてグラバーから購入した木造帆船ワイル・ウエフ号が、潮合崎で大暴風雨で遭難してしまって、12名の同志が亡くなってしまった。

そこで龍馬は慰霊碑建立を依頼したと言われている。

この龍馬像は遭難した仲間の冥福を祈り合掌していらしいが、実際に本人がここに来たかどうかは分からない。

 

 

最後が坂本龍馬像で、五島列島ツアーは終わり、中通島の有川港から高速船で佐世保に戻った。

 

 

ただの観光名所を回るだけじゃなく、潜伏キリシタンの歴史を学ぶツアーでもあった。

過去にはいろいろとあっただろうけど、今は風光明媚なとてもきれいな場所になっていた。

 

 

 

 

 


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