毎年、「合歓の木」にピンクの花が見えたら梅雨の時期だなぁ、と実感する。
今年の梅雨入りは少し遅かったようだけど。
ちょっと変わっている花だけど、ピンクのブラシの毛ようなものはほとんどが雄しべで、雄しべの先には黄色い葯が付いている。
ピンクの中にある少し長くて白いものが雌しべ。
名前の由来は、夜になると、葉が閉じて垂れ下がる様子が眠っているように見えるので、「眠りの木」、そしてそれから変化して「ねむの木」、となり、中国語の「合歓」という漢字をあてるようになった。
学名:Albizia julibrissin
英名:Persian silk tree
和名:合歓木
科名・属名:マメ科 ネムノキ属
原産地:日本
合歓の木には各地に言い伝えがあり、中国・九州地方では、ネムノキの花が咲いたら小豆を播くといった農作業の指標となっていたり、この花がきれいに咲いた年は豆類が豊作になるとされていたりする。
青森では 合歓の木を「ねぶた」と呼び、家の柱につければ悪魔を眠らせられるという話や、葉を川に流す「ねぶり流し」という行事もあったりした。
それらのすべては悪疫を祓う行事だったらしい。
現在の「ねぶた祭り」はこれらが元になっているとか。