ちょっと湿っているような場所で「ムラサキケマン(紫華鬘)」の群生を見つけました。
この花は葉、茎、花など全草に毒があって、触ったり傷つけたりすると悪臭がすると聞いていたので今までは触ったことはなかったのですが、写真を撮るために近づいた時、どんな臭いがするのかと気になって、触ってみましたが、自分の嗅覚がおかしいのか、全く何も感じなかったんです。
悪臭ってどんなものなんでしょうね。
花はじっくり見るととってもきれいで、葉っぱも明るい緑色だし柔らかそうで、花が咲いていなければセリと間違えてしまいそうです。
花が終わった後、実もできます。
サヤエンドウのようですが、この実ははじけるとクルクルと巻き付き、中からタネが飛び出します。
学名:Corydalis incisa
英名:Incised fumewort
別名:ジゾウマメ、ムラサキカンコ、カジバナ、ネコイラズ、ハッカケなど
科名・属名:ケシ科(ケマンソウ科) キケマン属
原産地:日本、中国、台湾
似た花で黄色い「キケマン」。
これも似ている「ヤマエンゴサク」?
エンゴサクは種類が多いし、ヤマエンゴサクにしても葉の形が変化していたりして、特定するのは難しいようです。
すべて一緒のキケマン属なのですが、ムラサキケマン、キケマンは地下に塊茎を作らず、エンゴサクの仲間は塊茎を作りとのことでした。
(塊茎---植物の地下茎が枝分れし、先端が肥大して塊状となったもの)