オビドスはポルトガル首都のリスボンからバスで1時間ほど北に向かったところにある。
オビドスはその昔、この美しい景色を気に入ったイザベル王妃に王様がプレゼントしたという村で、「王妃の村」とされている。
また、城壁に囲まれた中世の雰囲気の残る小さな村で、「谷間の真珠」とも呼ばれている。
城壁内に入るには「ポルタ・ダ・ヴィラ」という門をくぐって行く。
ポルトガルの街では教会や駅の壁面など、至る所で青いタイル(アズレージョ)の装飾を見ることができるが、この門も同じように壁面がアズレージョで飾られている。
入り口の門を飾っているアズレージョ
門の中に入ると、石畳でできた細い道が続いていて、両脇は花でいっぱいの白い壁の家になっている。
メインストリートはディレイタ通りという名がついていて、突き当たりにあるオビドス城まで少し坂になっている。
途中にはたくさんの土産物屋が並んでいるので、のぞきながら歩くのも楽しい。
迷路のような路地に入り込んでしまっても、もともと小さな村なので迷うことはない。
一番奥のオビドス城を目指せば良いのだから。
オビドス城に行く途中に広場があり、サンタマリア教会がある。
この辺りが村の中心。
サンタマリア教会
この教会はポルトガル国王(アフォンソ5世)が結婚式をあげた教会としても有名で、外観は質素な感じだが内部の壁に貼られたアズレージョと天井のフレスコ画が素晴らしい。
さすがに王妃の村の教会といった感じ。
そして突き当たりのオビドス城。
今ではポザーダと呼ばれる高級宿泊施設となっている。
ポルトガルではこういった歴史的な建物を改修してホテルとして利用していることが多い。
城壁は誰でも入ることができ、一周できる。
ここからのオビドスの眺望が素晴らしい。
ポサーダの入り口
オビドス城
この城壁を一周できる
城壁から見た田園風景
城壁から見える水道橋
この水道橋は16世紀に建設され、オビドスの村に水を運んでいた。