「鶴の湯温泉」
何を以って「秘湯」であるとするかは個人の自由だろうけど、自分の感覚ではアクセスが困難で秘境にあり、一般的に知られていない温泉が秘湯だと思っていた。
ところが先日テレビ番組で「日本一有名な秘湯」というものがあった。
日本一有名ならば多くの人が知っていることになる。
それならば自分の定義には当てはまらない。
ただ、知っているだけのことと実際に行ったこととは違うのでそれでもいいのかな、などと勝手に思ってみた。
今回はその「日本一有名な秘湯」のこと。
テレビでは乳頭温泉の「鶴の湯」を映し出していた。
鶴の湯には数回行ったことがある。
ある夏に行った時、入り口までの道路は真ん中だけやっと車が通れるくらいで両側は車でいっぱい。
入り口には風呂桶を持った人たちが列を作っていた。
夏休み中だったから混んでいたのだと思うけど、これで秘湯?と思い、結局温泉には入らなかった。
それでもその後、ある冬に行った時は雪を見ながら白濁した温泉を堪能した。
お風呂はもちろん宿全体が情緒たっぷりで、本当の秘境の温泉だった。
自分なりの秘湯定義などどうでも良く、これならば誰がなんと言おうと十分に秘湯に認定できると思った。
人間って自分勝手だなと思う。